越境
越境 / 感想・レビュー
starbro
東山 彰良は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。エッセイは2作目です。バナナ人間とは、表面は黄色人種(中国人)ながら、一皮剥くと西洋かぶれ(白い)の人間の例えだったんですネ🍌🍌🍌 著者はかなりミーハー化しているような気がします。
2019/08/09
修一朗
地元ラジオでパーソナリティやって,出身大学で講義持って,地元紙で映画コラム書いて,一年に一つ小説出して,さらにブルースファンのテキーラマエストロで…,と地元福岡に根を張ったエンジョイライフぶりがにじみ出てくるお話の数々だ。越境文学の書き手たる自負はあまりないとおっしゃるけども,当時の台湾を切り取ってそれを日本語で表現できる書き手はそうはいないと思うぞ。肩の力が抜けて楽しいエッセイ集でした。ちなみにワタシもずっと「推稿」と思っていました。気づけて良かったです。
2019/10/13
R
いくつかの連載エッセーをまとめた本だが、創作の原動力や、ちょっと鬱屈した思想というほどでもない、性格が伺い知れる内容で面白かった。なんだかんだモテたいという強い想いが文章のそこかしこから立ち上っていて、作風通りの部分もあって楽しかった。タイトルが後付けだったそうだが、実際に様々な垣根や、境界を越えた存在や、創作に携わっているのは本当で、意識していないからこそ、超えられるものを持っている人だと感じた。
2024/06/21
Hisasi Hasida
そぅやなぁ~ッ !! 今の世の中、波風立てんようにするには 気に入らん事には優しさを装った無関心でやり過ごすのが賢明なんかも知れへんなぁ~ッ !!! って、思ったエッセイ 。。。
2019/10/16
nana&qoo
東山さんのエッセイ。アイデンティティや、直木賞受賞作の『流』について、台湾式育児やテキーラ、セクハラパワハラ感、自由についての考え。どれも、著者らしい見解で面白かったです。台湾生まれの5歳からはほぼ日本育ち。日本語、特に四字熟語を巧みに操り(→勉強になります♪)福岡に居住していて国籍は台湾。『越境』のタイトルにもつながる著者のルーツがよく伝わる1冊でした。リービ英雄さんとの対談も良かったです。やっぱり少しめんどくさい人ですが、愛すべき小説家の1人だと思います。
2019/12/08
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