夜明け前 (ホーム社漫画文庫)
夜明け前 (ホーム社漫画文庫) / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
島崎藤村の大作を漫画化。絵が綺麗。陰鬱なる幕末明治もの。龍馬や新撰組ばかり読んでいると、こういう維新もあった事に改めて思い至らされる。国学に心酔する主人公・半蔵は復古を期待したが、到来したのは開化。新時代の改革に翻弄される半蔵。明治初期の士族の反乱は、半蔵の様な気持ちが根底にあったのであろうな。しかし当の半蔵は静かに狂って行く。志も才能もありながら、歴史に参加できなかった孤独も感じた。面白さもあるし、つまらなさもある。ちくま日本文学全集が第二部だけ収録した理由がよくわかった。物語自体の前半がつまらないので
2012/03/29
とやまっこ
日頃目にする幕末史とは異なる視点なので新鮮でした。そして半蔵の苦悩が非常にリアルでした。また人々の徳川へのご恩の語りに重みがありました。
2012/01/02
感想・レビューをもっと見る