エースをねらえ! 9 (ホーム社漫画文庫)
エースをねらえ! 9 (ホーム社漫画文庫) / 感想・レビュー
おMP夫人
それまでの岡ひろみの成長から、ひろみに影響を受けた人々の、それぞれの歩みへと物語がシフトしていく第9巻。今までひろみに感情移入をして読んでいたら、彼女がどんどん遠い存在になっていくようで、少し寂しさをおぼえてしまうかもしれません。この巻では、神谷裕介がもうひとりの主人公と呼べる存在になっています。与えられた試練を乗り越えていったひろみと違い、己の過去と決別しようともがく神谷。一口に成長を描くといっても、色々なパターンがありますよね。さて、今回のお蝶夫人の一言「天才は無心なのです」
2012/05/07
nadaha
なんか…話全然進まなくない?気のせい?宗方コーチ死んでからずっとひろみがああでもないこうでもないって思ったり先輩どもがこぞって現れたりしてるだけなような…そして現れた宗方コーチの生き写しに思いを伝授するっていう話をずっとやってるような…。そんで選手もコーチもみんなしてなんか福祉活動みたいなところにみんな心を奪われたりしてこの人たちみんな聖人なのかなって。ただの大学生なんじゃないの?怖いんですけど。まぁそりゃ悪いことじゃないんだけどさぁ。
2018/01/15
中井
お蝶夫人はほんとにいつだって、ひろみのことを想ってる。誰もがひろみのことを想ってる。それだけ人を惹きつける魅力…素敵だな。普通の子だけど、普通じゃない。 神谷、お前の恋は実らないが、とにかくがんばれ…
2021/01/31
ラムネ
主題は尽きた。司馬遼太郎はそう言うと、物語が続いているのに、静かに『竜馬がゆく』の筆を半ば置いたのだ。竜馬暗殺はその主題ではないと。 この物語の主題は、まだ尽きていないだろうか。残された生はわずかであると知った宗方仁が、自らのすべてを賭け岡ひろみを育てる。自分の死を乗り越え、ひろみは遂に世界へ出る。 それでも桂大悟は、まだ断酒したままだ。藤堂とも緊張感ある関係が続く。宗方仁から与えられたものを繋いでいくべき者も現れる。この物語で著書が伝えたかったものは何だろう。一体どこにこれほど心打たれるのだろう。
2016/02/20
れじーな
前巻で藤堂さんの幼なじみの女の子が意味深に登場した割にはこの巻での登場がなくてちょっと肩すかしです。こう恋にテニスに新たな敵みたいになるのかな、と思っていたのですが。代わりに神谷君が出張ってます。ひろみに続く選手として大きく育ちそうです。でも、まだまだひろみは育てて貰っている状態でもあるので、その辺の繋がりが弱い気もします。お蝶夫人の天才論には脱帽です。宗方コーチの魔球論同様に、今の漫画でもこの台詞は鋭く突き刺さると思うのですよ。
2015/07/07
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