一休伝 (下) (一休伝) (ホーム社漫画文庫)
一休伝 (下) (一休伝) (ホーム社漫画文庫) / 感想・レビュー
さっちゃん
水上勉原案、小島剛夕劇画の『一休伝』上中下の下巻。近江堅田の祥瑞庵華曳宗曇師から一休の名を貰い一休宗純となってからの話。妻もよとの生活や戦乱の世の地獄絵図、貧しき者は息を絶え、富める者はひたすらに富み、貴族や豪商に傅く坊主も出た。各地に一揆や叛乱が起こり、旱魃や飢饉があり、大地震があり、死が日本を支配した。その中で一休は貧しき者たちの中にあった。晩年、盲目の旅芸人森女と出会うことで一休に春が来る。八十八歳で示寂。もよとの間に息子がいて弟子となる。もよのその後が気になるところだが記録は残っていないだろう。
2022/11/27
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