コン・セブリ島の魔法使い
コン・セブリ島の魔法使い / 感想・レビュー
ヒラP@ehon.gohon
スズキコージさんの絵がなかったら、展開が読み取れないようなキテレツな大冒険ですが、実にスピーディーで、コミカルで、ドキドキする物語です。 トマカンテ君は大変な思いをして魔法使いのワレガミ・ド・コロン氏に会いに行きますが、もっと楽な道があったようですし、何ともいい加減な魔法使いはスズキコージさん自身であるという、楽屋落ちのようなお遊び物語に、すっかり翻弄されてしまいました。
2017/01/12
allite510@Lamb & Wool
別役実といえば不条理演劇だが、「そよそよ族」などの奇妙な児童向けファンタジーでトラウマを負わされた少年少女も多い(ようだ)。マーケットプレイスなどではびっくりするような高値になっている。少年が奇妙な島に魔法使いを探しに行くという話だが、魔法、複雑な構造の島、奇妙ないきものたちなど、わくわくしそうな道具立てにも関わらず、あまりわくわくしない。むしろ薄ら寒い不安にぞわぞわするのが気持ちいい。とはいえ本書は不条理要素よりはゆるいナンセンスギャグ色の方が強い。特にラストはひどい。さすが別役さん。→
2019/04/25
kenjiro
「あなたのガイドが、どうか間違えませんように。」 ユニークすぎるにもほどがあるでしょ。
2014/10/19
riri
ずっと探していた本。独特の雰囲気がある童話です。主人公が魔法使いを探すのですが、魔法使いのいるコン・セブリ島が凄く魅力的です。美しい島ではないし、島の人々も魅力的とはいえませんが…この島を舞台にした別の話も読んでみたいです。
2011/06/20
もりたけ
選択肢が常にひとつしかないRPGをやっているようだった。別役実らしい文章で、教科書を読んでいるかのような感覚に襲われたが、全体通してすっと一本筋が通り、勢いが無くなることなく(むしろ最初からそこまでの勢いはなかったが)、最後まで一気に読めた。 だけど正直、そんなにおもしろくはなかったような気が…する。
2014/02/21
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