ハムレットを殺せ! (青池保子コレクション (4))
ハムレットを殺せ! (青池保子コレクション (4)) / 感想・レビュー
更紗蝦
サスペンス、寓話風ファンタジー、ドタバタラブコメ、母恋もの等、色んなジャンルへの挑戦が見られる初期の短編集です。寓話風ファンタジーである『死の谷』は雰囲気の醸し方が独特で、著者がこれを高校一年生の時に描いたとは驚きですが、当時の担当さんの批評の言葉に「若さゆえの未熟さ」に対する配慮が微塵も感じられないのも凄いと思いました。悪く言えば思いやりがないと言えますが、よく言えばプロとして扱っているわけで、青池先生はいい方向に行ったからいいものの、萎縮して漫画家を断念してしまった人はきっと多かったでしょうね…。
2015/10/23
sarara0904
初期短編集の一つ。怪奇系のお話が中心。編集部であれこれと指示され、持ち味や知識を発揮できずにおられたという頃の作品のよう。エッセイ等でそうしたエピソードを読んでいたせいか、痛々しさを感じる点もあった。ベテラン、大御所作家は一日にしてならず。ますますファンになった。
2012/09/14
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