もじゃもじゃペーター
もじゃもじゃペーター / 感想・レビュー
HANA
本書が見立て殺人として使われている『月の夜は暗く』を読了したので再読する。先に読んだのはほるぷ社版、韻やイラストが違うとやはり印象がガラリと変わるものである。中にはPC的に言い回しが変わっているものもあるけれども。絵も実際に燃え上がる箇所や、灰になった娘を前に涙の川が出来る所、親指を切り落とされた場面など非常に印象的。ただ先に読んだバージョンはヘタウマ的な狂気みたいなものが感じられたけど。特に冒頭のもじゃもじゃペーターの姿など。やはり凡百の怖い絵本とは違い、何か滲み出てくるようなそんな怖い絵本であった。
2017/08/29
藤月はな(灯れ松明の火)
前々から気になっていたホフマンの絵本。子供への教訓本なんでしょうが、凄まじい毒気に「・・・本当に子供向けなの!?」と慄きました。火遊びしていたら全身に燃え移って靴以外は灰になった女の子とか指しゃぶりしていたら親指を切りに来る仕立て屋やスープを飲まなかったために糸のような身体になってスープの置いてあるテーブルに引っ掛かって死んでしまう坊やが怖すぎる・・・。読む時期を間違えたらトラウマ必至ですね(泣)
2013/12/18
小夜風
【図書館】トラウマものの絵本として紹介されていたので読んでみました。挿し絵がこれではなかったのですが、図書館にはこちらしかなく…。内容は…痛い!痛い!めっちゃ残酷でした(笑)。でも飯野和好さんの絵がかなり穏和しているように思います。もう一冊のクラシカルな絵の方も読んでみたいな~。
2014/08/24
はる
図書館本。飯野和好の絵のもじゃもじゃペーター。表紙ではハサミとくしが草に隠れている。あれ!ずっとペーターの物語りが続くのではなかったんだ。かわいそうさはいろいろあれど、ネコのミンツとマウンツの嘆きが悲しい。そして思い出してしまった。マッチを擦って火の付いたマッチの頭がもげてマッチの大箱に落ちてしまって、火柱が吹いた恐ろしさ。わたしもあやうくパウリンヒェンになるところだったのか!(近くに燃え移るモノが無くてよかったさ)
2017/07/09
ヒラP@ehon.gohon
ワイルドというか、辛辣というか、寓話のような、ばかげたナンセンセンスというか、つかみどころのない本でいながら、存在感いっぱいの絵本です。 一度流し読みしたら、妙に印象に残って再読。 精神科医だというホフマンは、児童心理に食い入る手法を身に着けているのでしょうか。 大人には反感を持たれるような内容でありながら、確かに子供受けするようです。 飯野和好さんの灰汁のある絵も衝撃的で、ホフマン本人の絵を超えているように思います。 読者のリクエストにより復刊されたということ。 ナットクです。
2013/04/11
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