電報配達人がやってくる
電報配達人がやってくる / 感想・レビュー
Humbaba
不思議な夢をみる。一体何があったのかを詳しくは覚えていないが、一部の情景と、何よりも不思議な感覚だけは忘れずに覚えている。そして、夢から冷めたと思ってもまた別の不思議は続いている。今度こそ現実に帰ってきた、そう思って世界を楽しもうとすると、また新しい電報が届く。
2013/09/22
茶々吉(パーソナリティ千波留)
みのおエフエム 2023年6月c21日放送の「図書館だより」で紹介するために読了。 真夜中に現れる電報配達人。電報を受け取った宮迫ワイチが不思議な遊園地や水族館を巡る。いつまで経っても起承転結がなく、不思議な夢を見ているような短編が続く。 正直に言うと、私はこの世界観について行けなかった。好きな人はめちゃくちゃハマると思うけれど。
2023/06/19
漣
最初は、不思議な世界に旅立つわくわくでいっぱいだったのに、いつのまにか一人だけ知らない場所に取り残されてしまったような気持ちになる。絶対に出会うことのない自分の片割れ。
2022/06/19
ハル
今私は、懐かしい本を読んでいく。何かを追いかけるように。 夢の中に電報配達人がやってきて、この本の中のように、くるくると入れ替わり立ち替わりの追いかけっこをしていたいのだろう。 永遠に終わらない、交わらない、その人を作り上げるソンザイの材料である水族を、傾いた遊園地に、へんな水族館に、それに海辺のへんな町に探している。 満月夜コンサートでは更に心地よく眠り、血液の流れの中で一瞬自分と触れ合う。 忘れてしまった自分を自分に求め、私は水族を求める夢を見続ける。 ずっと寂しかった。これからもずっと、寂しかった…
2020/10/15
てまり
水族とか、遊園地の遊具と時間と空間の関係とか、なるほど!と思うものがありました。絵も素敵。
2014/06/21
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