昭和一代女 カラー完全版
昭和一代女 カラー完全版 / 感想・レビュー
ぐうぐう
梶原一騎と上村一夫という組み合わせに驚かされたが、読み始めるとしっくりと原作と画が溶け合っていることに気付かされる。この漫画を読むと、スポーツ漫画を得意とした梶原一騎が、実は文学青年であったことを思い出すのだ。その文学的原作を、上村一夫が耽美に描いていく。滴る血を赤い鞠へ、そして赤い林檎へ変容させる上村の筆が、昭和という時代の残酷さと、したたかさを象徴している。
2011/11/02
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