OPUS 《完全版》
OPUS 《完全版》 / 感想・レビュー
kei-zu
漫画家が自分の描いた漫画(SFアクション)の中に入って、登場人物たちと出口(解決策)を捜す。メタフィクションは大好物なのでワクワクしながら展開を楽しみました。著者の今敏は、後に「パーフェクト・ブルー」「パプリカ」などのアニメを監督するほどなので、立体的な場面構成が素晴らしい。意図的なものと思ったラストの意外な展開と筆致は、巻末に収録の制作背景を知ってびっくり。早逝が惜しまれる。
2024/02/16
読書好きの変人
よく作り込まれた上質なメタフィクション作品だった。虚構と現実が交錯していくというテーマは、後にアニメ監督に転向してから一貫して描かれるテーマ「夢と現実」にも通ずるものであるなと一つ気づく。つくづく早逝が惜しい人だ。進行してるんだかよくわからないOPUSアニメ化に関しては、そっとしといてやれよと思う次第だ。今敏以外がメガホンとってもなぁ。しかもOPUSはマンガがテーマでマンガという媒体で成り立ってんだからねぇ...
2024/07/03
kenitirokikuti
この2019.7に復刊ドットコムから復刊。帯に「アニメ化企画進行中」あるけど、マジですか??
2019/08/18
ぱ隹越九朗
漫画のキャラクターが、作中での自分の死に抵抗し、現実世界の作者のもとから原稿を奪い去る。それにあわせるように作者もまた作中世界に潜り込んでしまう。想定していたラインから外れてしまうストーリーを作者はどうにかできるのか……。登場人物たちが現実と虚構の世界を行き来し、その作る/作られる関係のバランスが崩れてなだれ込む最終話のラストに唖然。その後に掲載されているOPUS自体の制作話が作中のオチと絡む仕掛けになっていたことでさらにド肝を抜かれる。面白かった……
2024/02/14
亜済公
良質なメタフィクション
2023/01/12
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