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セラフィム 2億6661万3336の翼 《増補復刻版》

セラフィム 2億6661万3336の翼 《増補復刻版》

セラフィム 2億6661万3336の翼 《増補復刻版》

作家
押井守
今敏
出版社
復刊ドットコム
発売日
2019-10-17
ISBN
9784835456980
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セラフィム 2億6661万3336の翼 《増補復刻版》 / 感想・レビュー

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Vakira

26年前アニメージュという雑誌に宮崎駿の漫画「風の谷のナウシカ」の終了によって次に掲載された漫画がこれ。押井守原作、今敏作画。今敏さんは漫画家でもありアニメ監督でもある。物語は現在の様に病魔が猛威を奮う大感染の世界。背中に鳥の羽の骨格の様な突起物が盛上りやがて死に至る病、天使病。病魔によるデストピア舞台は中国。もはや日本は登場すらしない。今敏さんの絵は大友克洋のアシスタントをしていただけあって大友克洋さんの世界観を彷彿。この作品制作中に押井守さんと今敏さんは決裂。原作は原案となってしまう。そして未完に

2021/01/31

くさてる

読み応えある重量感ある絵と、小出しにされる情報から少しずつ組み立てられていく世界観、なにより「天使病」というイメージの美しさ、深みある人物像、と面白く読み続けただけに、ラストで「いや未完なんかーい!」と声が出た。もちろん未完でも魅力的な作品であることは間違いないのですが、こういう話だからこそ、最後まで描かれるべきなんだと思いますよ……。

2023/05/31

Fumitaka

謎の病によって分断された世界と内戦状態に陥ったかつてのユーラシア超大国、って今作り直したらすごいことになっただろうなあ。天使の表象は押井守監督版『攻殻機動隊』でも用いられており、未完ではあるが全体としての大まかな作り込みはされていたのではないか。立ち並ぶ廃墟が美しく、あと人民解放軍の戦車とか軍服とか格好良い。押井守監督の今敏先生評が最後に収録されている。「合わなかった」としつつも長所は基本的にお認めになっており、俺もまあ「合わねえな」と察した相手とは結局合わないって覚えがある。よくあることなんでしょうね。

2022/10/22

kadocks

押井守、今敏のあのセラフィムが単行本、それも復刊ドットコムから再刊されていたとは全く知らなかった。Unlimitedありがとう。ナウシカ後のアニメージュで連載していた当時読んでいたが、せっかくこれから、と言うところで中断。経緯が押井守のインタビューで明かされているが、まあ今となっては2人がこじれて 完結しなかったから良かったのかな。完全に押井守の世界でまさかアニメ化はしないだろうけど、天使病を中心にあらゆるモチーフを詰め込んで傑作になる予感はあるけど未完になる予感もある。アレから果てしなく時が経ったなぁ。

2024/01/22

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