オルゴール
オルゴール / 感想・レビュー
chimako
いじめを描いた小説はたくさんある。この本もその中の一冊には違いない。いじめが原因で命を落とす、また、自ら命を絶つ子どもたちが居ることも事実。川崎の中学1年生男子生徒が殺害された事件は衝撃的でその残虐性は正気の沙汰のかぎりではない。人を“死にたい”と思うまで痛めつけ、実際に殺してしまうまで止むことのない攻撃。 しかし攻撃される側はその痛みを見せたがらない。心 を持たない人の姿をした生き物と化す子どもたちには一体何が欠けているのか。小説自体は幼く出来映えもそれなりだが考えることは多い。
2015/03/19
いしかわ
'死ぬ'事にしか光を見出せず、現在の人生が苦しみの塊であるなら 自分の思う天国へ飛び立つことは逃げではないんじゃないかと、今まで何度考えただろう。その考えが、この小説を読むことで蘇り、痛い、痛い。イジメなんて蔓延しきってて、減ることなんてきっと一生ないけど 物語は読む人の心に住みついて悪い感情を食べてくれる。イジメを題材にした数ある小説の中で一番、読みやすかった。小学校高学年から中学生の子達に読んでもらいたい。
2013/06/04
ノクターン
物々交換の本棚でいただいた本の感想です。 いじめられている男の子吉田くんと主人公のお話。吉田くんが心に暖かく灯るような気持ちで読了。この本を置かれた方の優しさがありありと伝わってきました。道徳の教科書にぜひ掲載されるべき本。すばらしい出会いに感謝します。来年の物々交換の本棚に戻して、まただれかがこの本を読んで貰いたいと思いました。優しさが広がるように祈りをこめて
2018/11/10
果実
私は、石米くんだ。いじめをしたことなんてないけど、石米くん。そんな気がする。 人によるといっても、この本で、人の心を動かし、いじめをなくすのは難しいと、主張する。
2013/05/28
銀雪
大した自慢にならないけど、この本の著者がネットで小説を発表していた時代に掲示板上でやり取りしていたことがある。著者は私のホームページにも来て下さった。もう10年も前の話。
2003/12/13
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