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百年の誤読

百年の誤読

百年の誤読

作家
岡野宏文
豊崎由美
出版社
ぴあ
発売日
2004-10-01
ISBN
9784835609621
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百年の誤読 / 感想・レビュー

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中玉ケビン砂糖

、雑誌『ダ・ヴィンチ』で連載の、「百年分のベストセラー」を斬っていく名物コーナーを加筆修正して単行本化したもの、「誤読」できることは才能かもしれない、ここで言う「誤読」とは、「読んだが、つまらなかった」程度のものではない、「人それぞれの読み方がある」などという甘言を文学は受け取ってくれない、かといって、作者が影響を受けた作家、思想、時代、知などを顧みて、パズルのような絵解きをすることも、読書のありかたとしては正しくない、

2014/12/04

shikashika555

結構な毒舌にはじめはちょっと引きながら読んでたけど、自分が嫌いな作家や作品をけちょんけちょんに貶すのを読むと大爆笑してしまう。 よくぞ言ってくださった! 高村光太郎も鈴木健二も渡辺淳一も、正面からすぱっと思いっきりストレートに斬っている。 評価ってどうしても当たり障りのないところに落とし込むイメージだったけど これは気持ちいいな。 自分が好きな作品を、そんな酷い見方があるのかーとか、こういう点を評価してるのか!とか感じるのも違う視点が得られてうれしい。

2021/10/08

いちろく

1900年の「不如帰」から、2004年の「世界の中心で、愛をさけぶ」までのベストセラーの書評本。岡野さんと豊崎さんによる的を得たコメントと幅広い読書量に基づくユニークな表現による解説が面白い。例えば、1903年の「魔風恋風」の書評にクララ白書やマリみてを例としてあげ青春小説としての側面を解説している辺りでも自由さが伝わる。時の流れの中で淘汰されず、いつの時代でも愛され読まれ続ける本は、確かにある。それは、ベストセラーと呼ばれた本でも変わらない。

2017/03/22

Jun_T(旧:Shima)

歴代ベストセラー(1900年~2004年)を痛烈批判する対談形式の書評本。ダヴィンチの連載もの。痛烈とはいえ奥底には愛情たっぷりなので、バッサリ切っても嫌味がなく気持ちが良い。書評家の拘りも偏っているが本人もそれを自覚しているので、面白さに拍車をかけている。対談形式なので、本好きの会話に擬似参加しているようで楽しかった。著者のイメージや世間の評判だけで読まずにいるのは勿体無いとあらためて感じる。やはりフラットな気持ちで読み自分の感覚で判断するのが、読書の楽しみかたの一つだろう。

2011/08/15

晴れの国のにっしぃ

雑誌『ダ・ヴィンチ』で連載されていた好評企画を単行本化したもの。名だたる文豪・ベストセラーもめった切り。笑えます。書評本の醍醐味は自分とまったく違う読み方に出会うこと。目からウロコがボロボロと。読み方の参考意見としてとても面白い本でした。敷居の高さを感じていた文豪の作品も気楽に手に取ればいいと感じさせてくれる一冊です。

2010/09/29

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