わが息子よ、君はどう生きるか(単行本)
わが息子よ、君はどう生きるか(単行本) / 感想・レビュー
チャー
原初は約300年前に記された父から息子へ贈った手紙であるが、現代でも通じる社会へ出て活躍するための心構えの基本が随所に散りばめられている。内容もわかりやすく、基本的に大切な振る舞いや視点、所作に関するものばかりで大変ためになった。多くの自己啓発書やビジネス書は個々のテーマに沿った詳細を記しているが、本書にはそれらの要素部分を広く押さえかつわかりやすく記されている。言葉で意思を適切に伝える形として手紙は理解しやすく、若人への伝え方の大切さを改めて感じた。歴史を学びなさいという部分は大変示唆に富んでいた。
2024/09/30
645TJC
より充実した人生を送るためには①知識の基盤を作る②人間性を高める③物腰の柔らかさと強固な意志を強化する。知識の基盤はあるゆる局面への対処を可能にし、人に認められるための近道のとなる。次に、人間性は重要である。なぜなら知識だけ持っていても理解してもらえなければ知識は意味のない物となるため。そして、無用な敵を作らず、かつ、自分の前に立ちはだかる難敵・困難を克服するためには、物腰の柔らかさと、強固な意志が必要。その他学び=急いては事を仕損じる、1度に1つ、やるなら徹底的に集中する。知識力・人間性を高めたい。
2016/09/18
ATS
★★☆人生の指南書。ふむふむと学びになるところもあれば、そうかなぁ?と同意しかねるところもある。まぁ、著者も本は鵜呑みにせず自分で考えることが肝要といってるから、それに従います(笑)
2018/07/11
スナフキン
若い頃父に勧められて読んだ思い出の本。 当時はピンとこなかった。 年齢を重ねた今読むと、どれも思いやりに満ちた適切なアドバイスだと分かる。 特筆すべきはいかに生きるべきかではなく、どう生きれば出世できるかに焦点を絞って書かれている点であろう。 なので、読書ばかりしている人にとっては耳の痛い指摘もある。 だが、世間にはいろいろな人がいて、必ずしも正しい人が出世する訳ではない以上、必要な知識ではあると私は思う。 300年以上前の本なので、時代を感じさせる表現もあるが、それ以上に普遍性に富んだ作品。
2019/11/24
カキ@persicape
父が息子へ生き方を説いた手紙をまとめた本書。一見説教しているようだが、全編にわたり愛を感じる。対等の立場で説き、押し付けがましくない口調だからであろう。これは訳がいいとか悪いとかの問題じゃなくてきっと原文のニュアンスも愛があるに違いない。綺麗事過ぎず意識高い系でもなくストンと落ちる言葉の数々。特に「物腰は柔らかく、意思は強固に」がお気に入り。この手紙が書かれたのは300年近く前。今の日本に似通った物質的には不自由しない産業革命最中のイギリス。だから少しも違和感なく現代に活きるのではという解説が調味深い。
2016/10/17
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