古書店のオヤジが教える 絶対面白い世界の名著70冊 (知的生きかた文庫 ひ 20-2)
古書店のオヤジが教える 絶対面白い世界の名著70冊 (知的生きかた文庫 ひ 20-2) / 感想・レビュー
月讀命
現代社会を生きていく上で、ビジネスに役立てる為に古典を読む事は重要である。古今東西の名著が70冊、ダイジェストで紹介している。本来であれば原典著作をじっくり読みこんでいきたいものだが、数が多く読み切れないし、何を読んでいいかわからない。この様なダイジェスト版を読む事によって、興味深いもの、とっつきやすいものをチョイスし読む事は、読書の為の羅針盤といえよう。また、岩波文庫などの古典作品の多くは日本語に翻訳された際、日本語らしからぬ文体で書かれているので理解しずらく、こういうものをまず読むべきであろうと思う。
2017/08/14
フリスビー
非常に優れた名著レビューです。単に機械的に項目を生めていった内容ではなく、その本の肝要なところが何かを著者なりの理解で説明してくれているので、好感が持てますね。「戦争論」「孫子」はともに戦術論だと思われがちですが、「戦争は、起こさないことがまず最上」という内容ははたして理解されているのだろうか? こうした発見がいくつもあるので、これからの人生のためにもぜひ手にとってほしい本です。
2016/12/25
ロビン
ヘーゲルの『精神現象学』からマルクス『資本論』、司馬遷『史記』、プルーストの『失われた時を求めて』までなかなか読破できない古今東西の名著70冊の背景やあらすじなどをいわゆるダイジェスト的にまとめたブックガイド。著者は中央大学の文学部哲学科卒ということで、文学より哲学・社会科学系の作品の解説が充実しているという印象だった(作品によって内容の薄濃がある)。読者家でなければその作品と関連づけられないであろう本や逸話を紹介しているし、解説も主観を排した非常に理知的なものであったが、やや無味乾燥のきらいがあるかな。
2024/03/03
ひやしなむる
“古典を読むには、コツがある。それは、同時に複数冊、違う著者による古典を読むことだ。最低二冊、できれば三冊、四冊、五冊であればなお良い。そうすると、本と本との関わりがわかり、書かれた時代の背景も見えてくる。”確かに、この本を読んでいると、誰々の弟子だった、誰々の影響をうけた、誰々と交流があった、誰々の考えを否定した、という文章をよく見かける。ああ……つながってるなあ。ロマンを感じる。
2016/09/27
なむさん
西洋を中心に、色んな時代の面白い本を上手にプレゼンしてくれる本。おかげで読みたい本が増える増える!紹介されてる本の中では、ツァラトゥストラと論語しか読んだことなかった。でも世界史の授業で習った本が沢山なので、全体的に聞いたことある感じ。そしてどの本も繋がりがあるようなので、読めば読むほど面白くなりそう。意外だったのが、ダーヴィンの『種の起源』は進化論の本ではないという事。進化と進歩は違うという事。じゃぁどんな内容なんだろう?と気になる本ばかり。
2017/11/08
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