三人の女 (mag novels)
三人の女 (mag novels) / 感想・レビュー
A.T
二人目の女、メランクサの恋愛が身につまされる。男の方と女の方(メランクサ)の会話が細かい。何度も同じようなことばが繰り返されるが、その書き方がまるで自分に乗り移るような錯覚になる。思考は同じところをなぞりながら進む。でも結局、おずおずした奥手の男は飽きられ、手の早い男にしがみつく…そんな月並みな女がメランクサだった。なんだ!平凡な女だ。黒人女性と男性の恋愛の中で、黒人であること、黒人社会はどんなものかも織りこまれた実験的な小説。1905年(明治38年)作。
2024/02/23
qurulinter
本当にくどい!でもそれが現代ではウケるっちゃウケるんです。
2010/06/01
なわしろこころ
「地球はまるい」を読み、さっぱり分からず、それなのに何故か他のも読んでみようと思った。相変わらず文体は非常に特徴的だが、「地球はまるい」のときよりも鍛えられたのか、それがイコール分かりにくいという感じ方はしなかった。むしろこの書き方は、人間関係の複雑な部分を「輪郭をなぞる」のではなく「浮かびあがらせる」ように表現するのにとても良いのではないかと思った。上手く言えないけれど読んでみてほしい。
2022/06/29
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