アイダ: 小説
アイダ: 小説 / 感想・レビュー
風眠
(再読)もしもタイムマシーンがあったら、1900年代初頭のパリに行ってみたい。ピカソ、マティス、セザンヌ、ヘミングウェイ、フィッツジェラルド・・・今では誰もが知ってる芸術家がパリに集まっていた時代。面白かっただろうなと想像する。当時はまだ無名だった彼らのパトロンをしていたのが、小説の上でキュビズムを試みたスタインという女性。執拗な反復や言葉遊び、これをよく日本語に訳せたなと思う。要約すると、何度も結婚を繰り返すアイダという女の子の物語。何度読んでも「理解できた」という手応えを得られないまま、もう21世紀。
2016/01/13
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