無意味な年無意味な思想
無意味な年無意味な思想 / 感想・レビュー
lobking
91年のPOPEYE(笑)誌に連載された時評。というか「新聞の読み方」。橋本治氏が「若い者へ向けた啓蒙」していた最末期の著作です。はっきりと「このくらい簡単にしてやんなきゃおめーらには判るめえよ」と、読者を「無知なバカ」と規定して書いてますが、悔しい事にそのボリュームゾーン設定がまことに正確。実際判りやすい。そこが悔しい。「'89」「ナインティーズ」ではまだハードル高い貴方(と俺)へ向けた名著。ものを考えるという事をおろそかにしちゃいけんのだな。取り敢えずバカからスタートするか、俺も。
2009/06/02
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