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源氏の男はみんなサイテー: 親子小説としての源氏物語

源氏の男はみんなサイテー: 親子小説としての源氏物語

源氏の男はみんなサイテー: 親子小説としての源氏物語

作家
大塚ひかり
出版社
マガジンハウス
発売日
1997-11-01
ISBN
9784838709359
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源氏の男はみんなサイテー: 親子小説としての源氏物語 / 感想・レビュー

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しゅわ

【図書館】『源氏物語』を読んだことのある女性なら絶対共感しちゃう!?…登場する殿方達のサイテーっぷりをまとめて解説。主人公の光源氏を変態呼ばわりするだけでなく、桐壺院や朱雀院、夕霧や頭の中将、薫…とメイン級だけではなく、明石の入道や八の宮、髭黒までもをメッタ斬り。末摘花だけでなく空蝉や花散里も「ブス」と一刀両断しちゃう…ここまでゆくと小気味よいほどの口の悪さですが、なぜか?愛を感じる一冊です。

2014/07/14

fu

源氏物語を親子物語として読み解く新解釈。タイトルから想像がつく通り、読み手が度肝を抜くほど一刀両断である。オブラートに包むことなくそぎ落とされ、登場人物たちのキャラクターはより明確に浮き彫りにされる。ただし著者の刀は、諸刃の刃でもある。平和やハッピーエンドを退屈と感じる著者は、物質的には恵まれていても心は満たされない源氏の男たちと共通する。二つのひかりの内なる闇を見る思い。

2015/12/30

なお

図書館本。平安時代の男性の自己中心的な恋愛観がイヤだな。権力のために女性を駒の様に扱ったり、己の欲望のみに女性を見たりと貴族の男性はやっぱりサイテーだわ。

2017/08/07

スノーシェルター

源氏物語は挫折したのでこちらを先に読むことに。もう誰が誰やら。勝手に、会いたくてもなかなか会えないとか、好きだけど叶わないとか、はかないイメージを持っていたけれど、バッサリ。最低男だらけじゃないか!女もすぐ自殺やら出家やら、なんなんだ。まぁ、そういう時代だったんだねぇ。

2014/10/01

きゃれら

タイトルから想像するような軽薄さはほとんどない、本格的な源氏物語解説書だった。多くの解説書が光源氏をめぐる女性たちに焦点を当てているのに対し、こちらは男性たちに光を当て、彼らの弱さ、駄目さ、情けなさを克明に告発していく。それに対して女性の側のエゴ、浅はかさもしっかり指摘する。ここまで男をダメに書いていて道長からなんか言われなかったんかいと思うけれど、自分自身のダメさからは目をそむけてしまい、結果自分も読み取れなかったんだよね、本書に言われるまで。筆者による源氏物語全訳を読みたくなった。

2024/08/16

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