青春マンガ列伝
青春マンガ列伝 / 感想・レビュー
山口透析鉄
(ちくま文庫版からの続き)こういう連載なので、最後は鴨川つばめさんの「マカロニほうれん荘」で締めるのはある意味、必然だったのでしょう。 私もこれ、日本にいたら読んいたでしょうが、当時は海外に住んでいたので雑誌では読めず、単行本のBJくらいしか読んでいませんでしたので……鴨川さん、この一作で消耗し切ってしまったようには聞いています。 故人やもう既にまんがを描いていない方も少なからずいますので、貴重な記録になっているとも思いますし、読んで良かったですよ。
2023/01/31
阿部義彦
古本市で購入。1997年マガジンハ ウス刊。若き日の夏目さんが筒井康隆の漫画版『色眼鏡の狂詩曲』の構成ラフを書くというアルバイトをやっていたなんてこの本で初めて知りました。元々は雑誌「マルコ・ポーロ」で始まった連載ですが連載途中で雑誌が廃刊になり、時を移して「鳩よ!」⟵マガジンハウス に拾って貰い連載が再開したそうです。ガロやコム周辺の漫画家(宮谷一彦、岡田史子、つげ義春)からギャグの風雲児達(谷岡ヤスジ、山上たつひこ、鴨川つばめ)等と夏目さんの青春時代の鬱屈が織り成す漫画論です。トシちゃん感激!
2023/05/07
itosan04
69年末、全共闘運動、ジャズ喫茶、佐々木マキ、「いちご白書」をもう一度・・・これは村上春樹でもユーミンでもなく、夏目先生の青春時代! BSマンガ夜話で有名なマンガ研究の第一人者が、知られざる自らの60年代末の青春を語った。注目の作。
2016/01/27
hibimoriSitaro
再読。1997年10月初版。夏目さんの「青春」なのでおれには最後のマカロニほうれん荘がかするくらいであった(水木筒井山上はたまたま読んでたけれど)。取りあげられたマンガ家なり作品を知っている項目ほどおもしろい。ただ半分は夏目さんの自分語りで――そういう本だからね――申しわけないがそこが邪魔に思える箇所はある。贅沢言ってすまぬ。
2021/10/24
誰パンダ
「サイボーグ009」から「マカロニほうれん荘」まで。夏目房之介の青春期を通り過ぎたマンガ達。個人的なマンガ遍歴でありつつ60〜70年代の漫画表現史の連なりでもある。
2023/05/22
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