うさぎの行きあたりばったり人生
うさぎの行きあたりばったり人生 / 感想・レビュー
葵
月に何百万円とブランド品を買うなど、無謀な生活ぶりを週刊誌で発表し、注目された中村うさぎさん。浪費からくる借金苦に七転八倒していると思いきや、どこ吹く風の涼しげな様子。まあ、自ら茨の道にしている傾向もあるのでしょう。売れているうちにコツコツお金を貯めて事業を始めるとか、とりあえず不動産を買うとか、そういうことをすればいいのだろうが、そうすると書けなくなるのかな。どうも、いつもヒリヒリしていないと駄目なんだろうな。面白いけれど、なんだか可哀想なひと。。
2016/09/06
演習家康くん
現在は「無頼派」作家さん?になった中村うさぎさんのエッセイ。初期作は好きでよく集めては笑って読んでました。中村うさぎさんの本を読むと自分でもこういうことってあるなァわかるなァと。だからって絶対に人のせいにはしないし、人任せにするのだって嫌だって。女王様は下々にちゃんと導きの手立てを話してくださるから素敵。
2013/10/10
土方one太丹
中村うさぎさんのエッセイはほとんど拝読していますが、今回のは女王様が今まで買われたブランド品を写真付きで公開していて『ああ、これがあの本で語られてたビーズがすぐに取れたベルトなのね!?』と楽しく拝見しました。女王様の半生がいままでより掘り下げて語られていたのは良いのですが、ACでない人にACの辛さを否定されたくはナイ!と思いました。買い物依存症の人が『買わなきゃいいだけでしょ?』って言われたら腹が立つでしょうが。でもそこを自力で治そうとするところがまた女王様ですね。
2015/06/18
がんぞ
ジュニア小説でベストセラー作家となり(それまでと比較して)大金を手に入れた。はじめ20万でも分不相応なコートと思っていたのが、ブランドショップで試着して「ちょっと大きい」「サイズ違いもございますよ」断れず買った瞬間の恍惚感!それにはまり「キャッシュカードの限度額が使って良いお金に思えてくる」…。その後、浪費生活をネタに週刊文春にコラムを連載し大ヒット、他人の浪費は面白い。げんざい浪費の最終段階に入り、週刊文春の担当に「読者は(余命があまり残ってないという)うっとおしい話は読みたくありませんから」と宣告され
2015/03/27
ジャッキー
買物依存症という病気になった中村うさぎの半生記。欲しい物があったら、どんなことをしても手に入れる性格は子供の時の体験からきているのだろう。それがカードを持ったことで、一気にエネルギーとして噴出し、欲しいものはお金が無くても買う。カードの支払いに四苦八苦。でも支払いが済めば買物を続ける循環。著者が破滅しないのは、それをエッセイで書くことで金銭を得ているのは自らの人生を人生塞翁が馬ということのようだ。欲しい物を手に入れ、それをエッセイに書いて金銭を得るとは、なかなかいい人生ですね。
2011/11/24
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