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秘密の花園

秘密の花園

秘密の花園

作家
三浦しをん
出版社
マガジンハウス
発売日
2002-03-01
ISBN
9784838713660
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秘密の花園 / 感想・レビュー

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Rosemary*

カトリック系女子校を舞台に、那由多、淑子、翠の三人の視点で描かれた秘密の花園。研ぎ澄まされた感受性が痛いほど。甘美で繊細で、残酷でとても不安定な心情を上手く表現されている。今まで読んだ作品とは違った感じで新鮮でした。

2016/03/14

七色一味

昨日の超短縮しかも偶然なプチオフお茶会からの帰りの電車の中で読破。「花園」は、男性にとっては不思議なフェロモンを発揮する言葉。この装丁自体が、妖しく危険で不思議な雰囲気を醸し出している。作品自体も、女子高生の複雑で突拍子もなくて──男性からすると宇宙人のようにも思えるだろう心情や行動で溢れかえっている。 キャピキャピした女子高生に、これほどドロドロとした感情が流れているなんて、世の、女子高生好きな男性にとっては、絶対ショックかも知れない。綺麗なばかりじゃない、動物臭さがタイトルに隠れている。

2012/03/23

takaC

前に読んだ時は"花園"は単純に Garden かと思ったが、寧ろ Gardens の方が適切かもね。

2012/02/12

mikea

作品に白しをんと黒しをんがあると聞いていますが、こちらの印象はどちらでもないグレーでした。将来白にも黒にも変化する可能性を秘めたグレー。表紙の花たちのような少女が登場します。自分の心と向き合いつつ、それを導いてくれるはずの大人に失望したり、うまく吐き出せずに悶々とする年頃の3人を描いています。女子だけの世界に身を置いた事がある人にはあの何とも言いようのない空気を感じとれるかもしれません。爽やかでない青春もあるのです。

2010/10/12

nyanco

女子校の閉鎖感、これは通ったものにしか解らないかもしれない。どちらかと言えば浮き気味の那由多、一匹オオカミ風の翠、幼稚舎から通うどっぷり女子校の淑子。この不思議な三人の取り合わせが面白い。那由多が抱えているものは何なのか?翠の家の書店である事件を目撃したことから那由多は過去の呪縛と向き合うことになる。誰にも言えない、誰にも解って貰えない那由多の気持ちが重い。淑子の話は女子校にありがちな事件であり、彼女が那由多や翠に感じる羨望や、それを覆そうと背伸びをするシーンも女を感じる。続→

2010/08/27

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