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宗教が往く

宗教が往く

宗教が往く

作家
松尾スズキ
出版社
マガジンハウス
発売日
2004-03-30
ISBN
9784838713745
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宗教が往く / 感想・レビュー

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アマニョッキ

松尾スズキがまだ若かりしころの作品とあって、かなりぶっ飛んでます。誰にでもはオススメできませんが、樋口毅宏さんが好きな人にはハマるかも。一番心に残ったのは、この内容に怒らない松尾スズキの奥様の寛大さです。

2017/06/18

tomo*tin

やばい。凄すぎる。クレイジーにも程があるってもんだろう。多分これは小説としては破綻している。ていうか小説なのコレ?私には著者の人生そのものに感じられて、もう何というか言葉も出ない。人生って一番過酷でクレイジーな物語なんだな。そして愛も人生もキレイゴトだけじゃ語れないんだな。真実なんて汚物まみれだ。エログロで異常で破滅的で破壊的で欠落していて、嫌いな人は怒り狂うかと思われる物語だけれど、私は好きだよ。痺れたよ。読めてよかったよ。

2009/04/08

Bartleby

途中テンションについて行けなくなったところもあるが総じて面白かった。頭の大きなフクスケという少年が“劇団大人計画”ならぬ“劇団大人サイズ”という劇団を立ち上げ、しっちゃかめっちゃかに大騒動する。松尾スズキ本人と重なりもするがほぼ形だけ。劇団は宗教団体になり、ヒヒ熱が蔓延し、テロが起き、人が死にまくり……これでもかとひどい事件が連発する。東京を舞台に展開する地獄。勢いに任せて書いてる気もするが、いろいろ実験的な試みもしている。独特の言い回しにもハッとさせられた。ストーリーテリングも意外にていねい。

2022/12/15

ビスケ

うーん。なんだかすごい小説を読んでしまった。「フクスケ」にそっくりなフクスケに襲いかかる悲惨とバイオレンスとエロの嵐。まるでドミノ倒しのようにバタバタと、常に滑稽さを伴って物語は加速する。立て続けに続く地獄のような状況にお腹いっぱいになるが、時折ちらつくダイヤのように無垢で強い光に何度もすくい上げられた。自分にとっては繰り返し読むタイプの物語ではないが、読んでよかった、としかいいようがない作品。

2009/07/24

朱音

舞台の方は見たことが無いのでさっぱりわからないし、小説単独として読んで理解できているのかどうか不明だが私には面白かった。流されているだけに見える主人公、個性的というには個性がありすぎる登場人物(どこか実在の人物を思わせる)ストーリーはエログロなのになぜかあっさり進み、唖然とする読者を翻弄する。読み返すのは疲れるけど、読めてよかった。

2009/06/27

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