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空中スキップ

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作家
ジュディ・バドニッツ
岸本佐知子
出版社
マガジンハウス
発売日
2007-02-22
ISBN
9784838715404
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空中スキップ / 感想・レビュー

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キジネコ

23番目の話が、この短編集の最後の物語。読み終えて作家の分身であるハーシェルと美しい美しい娘アニータのスキップする靴音が確かに聞こえた。思うに23の物語は必ずこの順番でなければならなかった筈です。何故なら、この本が作者の仕掛けた周到な罠だったから・・ ストーリー1の冒頭「犬の着ぐるみを着た男が、ドアの外でクンクンと鳴く」の一文で始まります。ここにかけられた呪文は、僕から後戻りする力を奪い、躊躇いを微塵に打ち砕き、シュールで不吉な水底目指してダイブする必然を与えました。そして1と2・・そこは、混乱の淵 続く

2014/10/07

藤月はな(灯れ松明の火)

キュートで劇薬な毒滴る短編集。「借り」は『幼女と煙草』めいた善意のファシズムに気持ち悪くなってくる。「秋冬ファッション」は「剥き出しの自分自身こそ、人に好かれるが同時にグロテスク」という事実を突きつけてくるようで恐ろしい。「チア魂」は映画『ピッチ・パーフェクト』のコーラス部に感じた仲良し感への違和感が満載でした。最後は女の魔性と残酷さが爆発しているようで怖い。「イェルヴィル」はニーチェのキリスト教的偽善への風刺たっぷりで小気味がいい。でも「作曲家」は同じネタを『世にも奇妙な物語』で観た覚えがある・・・。

2016/10/31

とりあえず…

現実と非現実のズレ感が絶妙。完全に非現実的な世界観ならば虚構の世界と割り切るが、各章、現実の世界を一定方向に少しずらした程度なので、身もだえするような気持ちの落ち着かなさがあり、それが焦燥感や恐怖を煽る。それでいて文章の透明感が高く気持ち悪くない。その辺りは訳者の岸本さんの筆力の高さもあるのだろう。読めて良かったと思える作品でした。

2014/06/17

のりすけたろう

驚く位にブラックユーモア特集で、中断したりして、やっと読み終わった。゚(゚´Д`゚)゚。気分が乗らない時はおすすめできないです💦

2021/12/14

ぶんこ

皆さんの感想では、面白かったが圧倒的なのですが、私はダメでした。 もっと若い繊細な時に読んでいたら、ずっと引きづりそうです。 ただただ気持ち悪くて、全部を読めず、途中でスルーしました。

2014/08/26

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