ふりむく
ふりむく / 感想・レビュー
❁かな❁
イラストレーターの松尾たいこさんが描いた絵に江國香織さんが感じたままを文章にするという贅沢なコラボ♪テーマは『ふりむく』。松尾さんの綺麗な配色と構図の絵に優しくふんわりした江國さんの透明感のある文章がぴったり♡江國さん曰く「互いのゆるさにつけこんで、勝手に同居している感じ」とのこと。文章の色が絵と同じくカラフルな色で可愛い♫江國さんのセンスとても好み♡日常立ち止まって景色を見たり、過去の記憶を振り返ってみたり…。色んな瞬間を瑞々しい感性で切り取られる。ワンちゃんの言葉や恋人と過ごす時間の文章が特に好き♡
2018/05/13
刹那
松尾たいこさんの絵に江國香織さんが後で文をつけるということで出来たこの「ふりむく」。私なら、この絵にはこんな文思いつかない(*^_^*)
2015/01/07
ばいきんまん
'14.7-10(129)文に絵をつけるのではなく、松尾さんの絵に江國さんが文をつけるという絵本。私には一行くらいしかでてこないであろう感想、しかしさすが江國さん。一枚の絵から物語が書き起こされる。いちばん好きなのはp16【皮膚がなければ、わたしは粒子になって、風や光に溶けるだろうか。】p30【あなたはいま72歳で、耳は少しとおくなったが、世界は輝く真夏で、あなたの手足は枯れ枝のように細く、しかし力強く、いろいろなものを得たりうしなったりしてきた。】という作品。絵はどちらも風を感じる。
2014/07/15
mntmt
文庫版で読了済。絵が先にあって、江國香織さんが文章をつけたもの。何度読んでも、飽きない。
2021/01/11
まみ
「絵と文章が互いに限定し合うのじゃなく、互いのゆるさにつけこんで、勝手に同居している感じ」(江國さんのあとがきより)私もそんなふうにひとと寄り添いたい。松尾さんの絵も、江國さんのことばも、すごくきれいで、でもきれいなだけしゃなくて不安定さとか不穏さが見え隠れして、その分量がちょうどいいかんじ。
2011/04/09
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