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一千一秒の日々

一千一秒の日々

一千一秒の日々

作家
島本理生
出版社
マガジンハウス
発売日
2005-06-16
ISBN
9784838715923
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一千一秒の日々 / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

島本さんの連作短編集です。連作の醍醐味として、サクサクと人物や語られる目線が変わるので、飽きることなく、淡々と読み進めることができました。あとがきにも書いてましたが「じれったくなるほどスローペースな物語」はいい得てるなぁと。ある作家さんからは「本作品の登場人物は、みんな隙が多い」とコメントされたようです。なるほど!確かに良い悪いは別にして、あらゆる人物が隙というか、くずれやすい一部分を持っているなと。個人的には太めの針谷君と一紗さんの話が一番ココロが温まりました。島本さんのリラックスした感じが伝わります。

2016/09/13

misa*

そうなんだよね。恋ってヒリヒリする歯痒いものだったりするんだよなぁって改めて感じる。「夜が長すぎて、淋しいよりも悲しいよりも怖かった。朝が来たのに新しくならない。眠るのも全部リセットするんじゃなくて、ほんの数時間だけ見ないふりさせてくれるだけで、でも、何度も楽しかった頃のことが夢に出てきて、たまらなかった」失恋した後、同じような想いをしたことがあった。誰もかれもが幸せそうに過ごしていて、自分だけが暗闇から抜け出せずに苦しく感じて…。そんな気持ちをふと思い出してしまうような短篇集だった。

2019/03/29

優希

安心して読める恋愛にまつわる短編集でした。ふわっと柔らかい真綿のような物語ばかりで心が包まれるような感覚になります。色々な恋愛があって皆悩んでいるのですが、ほっとあたたまります。恋愛の色々な風景を見せてくれる素敵な短編集です。

2015/01/10

ほたて

真面目だけど不器用な恋する大学生の物語。この本を読むと、誰かを好きになるということは、時にとても残酷なものだと思う。なんだかわけがわからないうちに、とか、目があった瞬間、とか、驚くほど簡単に恋ははじまったりする。だけど、好きな人に(友達としてじゃなく)大切に思われて、その情熱をずっと持ち続けることは奇跡のようなことだ。衛星のように恋のまわりをくるくるとまわって、恋には決してたどりつくことができないどうしようもない物語。

2013/05/22

プレジデント

7つの短編から成るお話でした。最初の話の登場人物が次の話でちょっと重なって出てくるというふうなつながりでお話が進みます。どの話分かりやすいちゃんとした結論があるものではないのですが、どの話も、ふ~ん、そうなんだ、そうなのかと思わせられました。読みやすかったし面白かったです。

2019/08/29

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