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さようなら窓

さようなら窓

さようなら窓

作家
東直子
出版社
マガジンハウス
発売日
2008-03-21
ISBN
9784838718573
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さようなら窓 / 感想・レビュー

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❁かな❁

初めて東直子さん読みました!歌人であり作家。とても柔らかくて優しいお話☆きいちゃんと、ゆうちゃんの連作短編集。一人ではなかなか眠れない、きいちゃんの為に色んなお話をベッドでしてあげる美容師のゆうちゃん。最初は微笑ましくて可愛いなぁと思って読んでいましたが途中からいろんな事もあり、何度も涙しラスト2章はすごく泣いてしまいました(/ _ ; )きいちゃんの成長は嬉しいですが切なくて辛いです。歌人の方だけあり文章もとても無駄がなく綺麗です。最後まで読んでタイトルの意味がわかりました。他の作品も読みたいです♪

2014/07/12

ばう

★★★「あの窓のことを、あたしは一生忘れない。」ラストのこの一文を読んでもう胸がいっぱいになってしまった。いつもちょっとおどおどしていて自分に自信が持てなくて何をすべきか分からない築(きずき)は大学を休学中。家を出てゆうちゃんという男性のアパートに居候している。生きていく上で毎日考えすぎて身動きが取れなくなってしまっていた築だけれど余命宣告された父親と暮らすと決心したところから少しずつ変化していく。築とゆうちゃんはいつかまた会える日が来る?会えても会えなくてももう彼らは自分の人生を迷いなく歩いていける。

きっしぃ

きいちゃんとゆうちゃん、前半は二人の何気ないやりとりが微笑ましかった。ゆうちゃんの思い出話も、夢のような本当のようなふわふわした優しいエピソード。泣き虫でゆうちゃんに頼ってばっかりだったきいちゃん、ゆうちゃんが優しすぎると感じたけど、後半になるにつれ切ない中にも二人の成長が感じられた。一緒にいたらダメになる、と好きなひとから離れること、それが出来るって本当に強い子だと思う。わたしにはなかなか難しい。

2018/01/07

mizuki

家族は一緒に食べたご飯や一緒にいた時間でできている。あたたかさを与えられるときもあれば、寂しさを与えてしまうときもある。相乗効果が発揮できる場合もあれば、足を引っ張ってしまう場合もある。最後まで一緒に居られる人もいれば、独りになってしまう人もいる。 最初はくすくす笑ってしまうお話でしたが、後半は涙が溢れてきました。きいちゃんとゆうちゃんの最期は『はじまり』でした。相手を思いやることと、自分も幸せであることはどちらも大切です。幼い恋心を思い出させてくれた彼ら、本当の愛を知った2人は眩しく見えました♡

2016/02/10

ぶんこ

きいちゃんとゆうちゃんの生活。読んでいると「生活」とは言えない、「ホワホワ」?若くて生活の責任も無いからこそなのかな。夢のないことをかいてしまいましたが、いっときでも、こんなホワホワな日々を持てた事、羨ましい。素敵な思い出になるでしょう。そうはいっても現実は忍び寄る。きいちゃんの家族のよるべなさが、父の死で寄り添う場面では思わず涙。シンスケさんがゆうちゃんにきいちゃんとお父さんのことを伝えていたことにもウルウル。

2024/07/23

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