幅書店の88冊 あとは血となれ、肉となれ。
幅書店の88冊 あとは血となれ、肉となれ。 / 感想・レビュー
あじ
様々な書評集を読んできて興味深く感じてきた事は、その人にとって本が「血肉」となった読み方をされてきたかどうかということ。巻末に幅さんが引用されていたアルベルト・マングェルの言葉『本を読む人の美点は、情報収集にあるわけではない。また秩序だて、分類する能力にあるわけでもない。読書を通じて知ったことを、解釈し、関連づけ、変貌させる才能(ギフト)にこそある』幅さんの文章には、それが感じられる。昨日今日では身に纏えない、芯から抽出された言葉が沢山あったから。全国を飛び回り、幅さんは今日も選書棚を作っている。
2016/06/01
ぶんこ
こちらのサイトで、色々な方々の感想を拝見するうちに、読みたくなる本が共通している読み友さんが見つかります。それと同じで、感想に感動したり感服しても、読みたいとは思わない本があります。著者の文章は好きなのですが、読みたいと思う作品は僅かでした。男の人らしい選択だなぁというのを実感。
2018/06/27
izw
ブックディレクター幅允孝の著書をぼちぼち読んでいる中の1冊。45項目で88冊を紹介している。冒頭に「読書が、どう自らの日々に作用し、いかに面白可笑しく毎日を過ごせるかの方が重要だと思っている。言い換えると、本よりも人間や毎日の生活の方がすきなのだ。」と書いているとおり、単なる本の内容紹介ではなく、自身の経験との関わり、出版された時代背景との関わり、日常生活との関わりが示されている。「屋久島と山尾三省」、マティスの『JAZZ』を紹介した「獰猛な意志」が、特に心に残った。紹介された本を何冊か読んでみたい。
2015/05/16
ふろんた2.0
「遅効の抽き出しを」を初めとする、序文がすべて。紹介された88冊はジャンルも様々だし、流行にも左右されず自由な選書である。本との付き合い方がためになる。
2014/12/08
だーぼう
どこで読んだとか、どういう経緯で買ったとか。そういうことも書いてあるブックガイドが大好きだ。ブログに感想を書きました。
2011/09/17
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