3.11 クライシス!
3.11 クライシス! / 感想・レビュー
ブルーツ・リー
佐藤優氏が東日本大震災当時に、週刊誌等に書いた文章をまとめたもの。 基本的に、いい事が書いてあったようには思う。 危機にあっても、というより、危機にあってこそ、日本人は真価を発揮し、整然とまとまって行動するのだ。との指摘。 ただ、当時の菅直人総理の元で「翼賛体制」を組めだとか、「大和心」だとか、三浦綾子の「塩苅峠」の、自己犠牲の場面ばかり強調するとか、相当、右派色が強く、左右どちらの極にも与しないと心がけている自分にとっては、受け入れられない内容も多かった。 基本的にはいい事が書かれていると思うのだが…。
2022/02/01
こうきち
Kindleunlimitedで読了。数年前に買おうか迷っていて本なので、読んでみました。まあしかし、重複がとても多いので、一冊読んだ気がしませんね。悪い内容ではないのですが、重複を整理したら、3分の1くらいになるだろうなあ。
2018/12/04
zooey
東日本大震災直後のネットニュースへの寄稿をまとめたもの。2011年3月11日以降の原子力施設で発生した事故の混乱と緊迫感を忘れていた。国際的にも相当な危機だったのだなと改めて認識。急いで発行された本だからか、(とはいえそれにしても)内容の重複がとにかく多い。
2023/07/30
冬薔薇
3.11直後から、日本の危機に直面しての各方面への提言を発信することを使命とした著者。国家翼賛体制、大和魂、無限責任、など言葉は古いが中味は普通のこと。官僚、東電などエリートはいやすべての戦後日本人はひ弱だから、責任追及して委縮させては保身に走る。それより真相究明が大事で、将来活用することが国益になる。外交のプロは対外的な政策も大事だと、付け込まれないための方法も書いている。またトップに立つ者は部下を信頼し自分が動いてはならないと、そして決断と指令と責任を取る。あのときこれらの提言がどのくらいできたのか。
2012/03/03
Riopapa
震災の半年後に読んだ。筆者の提言通りにできていれば、事態は少し違っていただろうか。戦後日本は合理主義、個人主義、生命至上主義の近代主義のもとで構築されてきたので、国家の名の下で国民に命を捨てることを強要できないというのは、なるほどと思った。
2011/09/24
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