悪魔の夜鳴きそば
悪魔の夜鳴きそば / 感想・レビュー
sayuri
♪ももも~もも、もももも~も~♪丑年と著者名を掛けた様な奇妙なチャルメラ音。自らを「美しい餅の妖精」と名乗る屋台そばの店主・もちぎママ。ファンタジーな設定に付いていけるのか若干不安になるも心配無用。この店に導かれたのは高級外資系ホテルで働く満内ミチコ、通称みっちゃん。幸せになりたいと願うみっちゃんと、もちぎママの会話で物語は進行して行くがみっちゃんは読者の代表。私達が常日頃悩んでいる事や不安に対し、もちぎさんが、屋台の店主の形を取ってわかりやすい言葉で噛み砕いて答えてくれる。言葉が持つ力の偉大さを感じた。
2021/02/06
あかは
もちぎさんの存在はTwitterで知っていたので読んでみました。自己発見の本ってあるけど、自己啓発本位には内容が濃くて読了するのに時間がかかりました。ミチコを主軸にストーリーが進んでいくんですが、もちぎママの言うことが深くて、これは仕事や進路で迷ったり悩んでる人にはいいんじゃないかな?と思います。違った物の見方を教えてくれますよ!
2021/10/30
ぶんこ
悩める人がいる街へ現れるラーメン屋台もちぎママ。聞く力があるのでしょうか、つい愚痴や悩みを話してしまうミチコさん。誰かに聞いてもらうだけで心が軽くなることってあるので、なんだか羨ましくなってきました。ミチコさんのミスが多かったのは、心がいっぱいいっぱいだったからなのでしょうか。完璧主義は疲れるでしょう。私も若い頃はそうでしたが、今は「まぁいいか」の連続。どちらがいいのか。若い頃は完璧主義くらいの方がいい気持ちします。ミス多発だったミチコさんが頼られる存在になっていくのが読んでいて気持ちよかったです。
2021/04/22
Karl Heintz Schneider
27歳のみちるは虎ノ門にあるホテルのスタッフ。毎日のように失敗しては叱られ、落ち込む日々。そんなある日、高層ビルのはざまでラーメン屋台と出逢う。店主はオネエ言葉を使う白いおもち。「あたいの店はね、お腹と心がペコペコになった人間のもとにしか訪れないって決めてるの。だから今日、あんたがこの店を見つけたのは偶然じゃなくて必然ってわけよ。」図書館の書棚で偶然目が合った一冊。おもちというよりもぬりかべかと思った。著者のもちぎさんは初読みの作家さん。30代で元ゲイバーの従業員とか。
2024/09/04
ギルダーツ
幸せになるためには、まずは気楽に気楽な理想を考えること。それと、白黒つけることが正しいわけではない。程度も考慮に入れること。というところが今回の学びかな。自分の理想は人と比べてどうこうとかいうような、相対的なものではないと思う。大事な人の最期に幸せだったと思ってもらえるか、自分の最期にやり切った感があるか、この2つを目指すようにしている。この目標(理想)に向かって、今やるべきことは何かを短期的視点、中長期的視点で考える。これが持論。決して人と比べるものではないというのが著者との共通点かな。
2022/11/26
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