レジェンドアニメ!
レジェンドアニメ! / 感想・レビュー
starbro
辻村 深月は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。8年前に読んだ『ハケンアニメ!』の映画公開記念スピンオフ短編集ということで期待して読みました。期待が大き過ぎたせいか、二番煎じ感が強く、著者としては少し残念な作品でした。 https://magazineworld.jp/books/paper/3197/
2022/03/30
パトラッシュ
一読して非常にもったいないと思った。スピンオフ作品集としては『ハケンアニメ!』のキャラやエピソードのあれこれを思い出しながら楽しめたが、せっかく環やチヨダ・コーキも出てきて『スロウハイツの神様』の世界ともつながったのに尻切れトンボに感じてしまう終わり方なのだ。各話の内容も有機的つながりに欠け、断片集積の感が拭えない。いい素材なのだから全部まとめて長編に書き直し、アニメ界が舞台の大河小説的展開になるのを読みたかった。実写映画版『ハケン~』も間もなく公開されるが、できればアニメ版をCLAMPの絵で観たかった。
2022/04/27
さてさて
『いつか、これを撮った人と仕事をしたい。今度こそ万全に、誰に何を言われても揺らがない覚悟を持って、この人と、仕事がしたい』。アニメ制作の舞台裏を描く「ハケンアニメ!」のスピンオフとして刊行されたこの作品。そこには「ハケンアニメ!」の世界観の延長線上に描かれた6つの短編の姿がありました。アニメ制作の”お仕事小説”の側面も持つこの作品。数多の人たちの努力の結晶として成り立つアニメの舞台裏を描くこの作品。“誰にだって負けたくない人がいる!ともに働きたい人がいる!”という熱い思いを感じさせる素晴らしい作品でした。
2024/06/07
まちゃ
「ハケンアニメ!」映画公開記念のスピンオフ小説集。「ハケンアニメ!」は2015/3/29読了。当時の感想には”映画化されそう”と書いてたから7年越しの映像化。内容はすっかり忘れていましたが、読み進めるうちに登場人物のことを少し思い出しました。こんな読書もたまにはいいですね。アニメ制作に情熱を傾ける仕事人たちの少し熱いエピソード。
2022/04/02
ねこ
ハケンアニメを再読し本書読了。スピンオフの5作もいいが、書き下ろしの「ハケンじゃないアニメ」がやはり1番!作中の国民的アニメ「お江戸のニイ太」はドラえもん、キテレツ大百科、アンパンマンをブレンドしたような架空のアニメ。そのOPを斎藤監督が斬新に作る。僅か1分30秒に。…私はその期のアニメのOPとEDで気に入った曲を毎回2.3曲ダウンロードいます。映像は脳内再生ですが。タイトルのレジェンドアニメはこのニイ太であり、アニメを作っているそれぞれの人を含むのだろうと感じました。最後にアニメに携わる方々に感謝です。
2022/07/27
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