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被写体 (マガジンハウス文庫) (マガジンハウス文庫 み 1-1)

被写体 (マガジンハウス文庫) (マガジンハウス文庫 み 1-1)

被写体 (マガジンハウス文庫) (マガジンハウス文庫 み 1-1)

作家
三浦友和
出版社
マガジンハウス
発売日
2009-03-26
ISBN
9784838770212
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被写体 (マガジンハウス文庫) (マガジンハウス文庫 み 1-1) / 感想・レビュー

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西澤 隆

普通の人「百恵さん」が家から一歩も出られないほど追い回し、入園式への出席まで断念させたりするほど取り囲むくせに、人権擁護局からの勧告で一時的にいなくなったりする、まさに理念なきダブルスタンダードの権化、マスコミ。上が言うから、視聴者・読者が求めるからという理由で責任を担わずにただただ出し抜かれないことだけを求める彼らが語る「報道」の胡散臭さに多くの人は今や気づいてしまったけれど、誰でも送信者となれる今、代わりの立ち位置に立つはずの一般人がより多くの手数でメディアスクラムを作る時代に。なんだか切ないなあ。

2014/03/25

にゃぅ

皆さんご存知の、元伝説の歌姫と現役の俳優さん家族とマスコミとの関わりについて、三浦さんが日記などに書かれていた内容を整えた物。常に被写体となりプライベートのない状態や苦労に胸が痛んだ。それにしても、このご夫婦は本当にお互いへの愛が深く見えて憧れるなぁ

2017/01/23

owawamure

著者の感情が「書き過ぎではないか」と思われるほど綴られている。また、日記をもとにしているだけに、当時の壮絶な報道陣の狂騒ぶりがナマの証言として体験できる。三浦友和がいかに凄いかがよくわかる。長男の入園式の話は本当にひどい。

2012/08/18

いちみ

人気絶頂の歌姫を妻にして引退させる、、、そのプレッシャーがいかに大きいものだったか。 そして、一般人としての妻や子供たちを守り続けてきた気持ちが、訥々とつづられている。 マスコミの前ではどちらかというと無愛想で無口な印象のこの人が、実はこういうことを考えてきた人なんだなぁ、、、とあらためて感心。 芸能人のウワサは気になるけど、、、やっぱり彼らのプライバシーは守られるべきだよね。

2009/04/11

マスコミとタレントの距離感が麻痺していた時代。理不尽な取材を続けるマスコミとの攻防の様子、当事者の心境が生々しく綴られている。発売から20年以上が経った現在、マスコミの取材姿勢は当時と比べれば幾分改善されたのだろうが、三浦さんらの経験を過去形にできるほどの変化は感じられないし、報道の根本が腐っている限り変われるはずもない。あらゆる情報がインターネットで入手できるようになった今の時代、別の角度で考えさせられる一冊だった。アナログからデジタルに進化しても、言葉の鋭さは全く変わっていないと改めて痛感する。

2023/03/29

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