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ananの嘘 (マガジンハウス文庫 さ 4-1)

ananの嘘 (マガジンハウス文庫 さ 4-1)

ananの嘘 (マガジンハウス文庫 さ 4-1)

作家
酒井順子
出版社
マガジンハウス
発売日
2021-06-03
ISBN
9784838771080
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ananの嘘 (マガジンハウス文庫 さ 4-1) / 感想・レビュー

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けぴ

anan50年の歴史を酒井順子さんらしい、冴えた切り口で解説する。フランスELLEの日本版として出発したという話や、別冊女性自身のイニシャルが女性誌JJであることなど歴史的小ネタが興味深い。創刊当時はヌードが掲載されたり正社員を辞めてハウスマヌカンなどのカタカナ職業の転職を勧めたりと過激さがあるが2,000年以降は結婚やモテ、さらに丁寧な暮らしへと変遷。迷走していく様は日本女性50年の歴史を語り尽くしている。ananの嘘という名で当時ananに掲載されていたというところも自虐的で笑えました。

2022/07/15

dzuka

この一冊を読むまで、流行を作り出すananという雑誌は、ただのトレンド発信のファッション誌だと思い込んでいた。 そんなananに、前衛的な側面があったとは目から鱗。雑誌の運命として売れないといけない、特徴を出さないといけないなど、さまざまな制約をうけて、これまでの変遷を歩んできたのだろうが、ウーマンリブやフェミニズムのスピリッツが入っていたと聞けば、よく生き残ったと称賛したい。 今は当たり前の女性の一人旅もこの雑誌がなければ、もう10年遅れていたかも。雑誌の影響恐るべし。

2023/03/31

nadaha

ユーミンの罪、オリーブの罠からのananの嘘。昭和から現代にいたる女性向けカルチャー史の三部作として酒井順子という「負け犬」論者ならではのシニカルな切り口が効いてて面白かった。男性からするとキワキワの見出しと煽情的な特集が多い印象が強いが、実際はリブや女性の社会進出を受けて人気を博していった雑誌らしい。若いうちから婚活に近い価値観に身を置くニュートラと袂を分かち、自分らしくを推し進めていった結果、奇しくも平成に入って結婚出来ない世の中を先取りしていった辺りの分析は酒井順子ならではで見事。

2022/01/27

ゆうぴょん

1970年代のアンアンは随分前衛的だったんだなぁ(うちの母世代?)ファミリーヌードなんてすごい企画も!いきなり「レズビアンを体験してみよう」とか言われてもさぁ…。私にとっては、林真理子のエッセイ、好きな男嫌いな男。のイメージしかない。V6の岡田くんが半ヌードになったセックス特集…未だにうちにあります(私が岡田くん好きなので)あと、江原さんやスピリチュアルもアンアンからか!と思うとびっくり。今もありますが、一時代を築いた雑誌だったのね…

2021/10/16

Go Extreme

1970:アンアンのはじまり ヌードは最先端 異性ウケより自分ウケ 山頭火から結婚の旅へ 1980:脱・ニュートラ宣言 ニュートラの行く末 セックス特集解禁 食べると痩せる セックスできれいになる 1990:林真理子さんの結婚 ヌードブーム再来 占いと運への傾倒 女に好かれる女 2000:21世紀は勝ち組に カフェでまったり・節約はしっかり スローライフとスローラブ 恋に効くSEX ひとりH 2010:つながりたいのは誰ですか 江原啓之 強い男が好き 女子は卒業・大人の女性に フェミニズムが復活

2021/06/29

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