アジアに落ちる
アジアに落ちる / 感想・レビュー
ntahima
【Kindle-223(Unlimited)】標準タイム3時間44分。90年代のアジア放浪記。表紙の髑髏絵が印象的。調べると著者とは同世代人のようだ。学生時代に嵌った藤原 新也の『印度放浪』をイメージしながら読むが、著者の方が遥かに飄然としている。ちょっとスピリチュアル風味も入っているので、藤原新也本というよりも、グルジェフの『注目すべき人々との出会い』に近い。それにしても、この旅のどこまでが実話でどこからが創作なのか非常に気になる。全て実話としたら注目すべき人々との出会いが多すぎ!和製グルジェフだね。
2018/03/02
蓮華
アジアを旅した深い話が描かれているのかと思ったら、ドラッグの話がやたら多くてイマイチ。 せっかく危険を冒してチベットまで行ったのにもったいないと思ってしまった。
2020/08/08
イワトコナマズ
母親が亡くなり、死について考えるために旅行した方の旅行記です。死について考えるためにチベットに行き、その後、ブッダ由来の地をめぐっています。意味の分からない文章が多くて戸惑いましたが、旅の雰囲気は何となく伝わってきました。
2019/10/27
DEE
ババチョフという愛称で呼んでいた母親の死を、わずか10センチ先で見届けた著者はアジアへと飛び出す。 ドラッグまみれの中で、精神的にも肉体的にもリアルに死と向かい合い、生とは何かとを問いかけ続ける。 でも考えることは哲学的でもやってることは実にハチャメチャで、よく生きてたなと思う。 そして著者を日本に呼び戻したのは阪神淡路大震災。 そこでまた何万もの死と向かい合うことになる。 やはり自分の目で見ないと本当のところは分からない。 だから時には後先考えずに飛び出すことも必要。 そんなことを教えてくれた。
2017/10/18
後ろのお兄さん
1995年頃の神戸→上海→チベット→インド→バンコク→神戸の記録。阿片を吸い、鳥葬を見て、チベットの高山病にやられ、LSDでラリって、バラナシで死を思い、バンコクで死体に想いを馳せ、神戸の震災に出会う。 LSDで世界を見た気になるのはカスタネダだし、鳥葬は布施英利、バラナシはナイナイ岡村だって行ってるし、死体博物館に至ってはその頃の地球の歩き方にだって載ってたろう。結局80年代の残渣の物語なのかな。そして、なぜかみんな旅をして人生を語りたがる。ただの物見遊山なのに。
2019/06/26
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