無敵の一般教養
無敵の一般教養 / 感想・レビュー
ほじゅどー
★★★脳科学に関する茂木健一郎との対談「クオリアという概念をめぐって」クオリアというのは赤い色の質感や「ぐっ」と来る感じのように私たちの主観的体験を構成している様々な質感を指す言葉。これらのクオリアが脳の神経細胞の活動からいかに生まれるか、クオリアの起源を説明するのは困難であり、小説における表現の困難さと通底している。
2016/08/17
amanon
自分にとっては門外漢な領域でも、意外な程興味深く読めた。まさにタイトルに相応しい内容と言うべきか?またどんな領域でも、鋭い質問やコメントを投げかける島田雅彦の知性と知識に感服。最後の講義でいみじくも人文学系の農学という言葉が出てきたが、こうした学際的な対話を通して、何かと等閑視されがちな文学や哲学の可能性が新たに見えてくるのかもしれない。それはともかくとして、十年以上前に出た本書を読んでいると、本書で危ぶまれていたメディアの劣化が今日一層その傾向が顕著になっているということに改めて暗澹とした気持ちになる。
2014/05/12
えま
もっとパンピーにもわかるように話せないのかしらこの人たちは。島田さんの博識自慢みたい
2012/04/23
左脳
いろいろな分野の専門家の話が連打されるので、読みやすいけど情報量としては濃密。2003年の発行なので、続編のような企画があればぜひリアルタイムで読んでみたい。
2011/03/27
おおくま ねこ
結構歯ごたえのある話もあったけど、そう言えば大学時代の一般教養の授業でこんな話も聞いたなぁ~、ってところも。学生時代には理解できなかったり、退屈に感じたことが、大人になると新たな好奇心を書きたてることがあったり、思考の根底に実は重要だったと気づいたり……大人になってしまうと、専門外の面白い話をこうして聞ける機会も減ってしまうので、この本に出会えてよかったです。また、まだ読んだことの無い島田作品に更に興味もわきました。
2010/10/30
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