エロイーズ、モスクワへいく
エロイーズ、モスクワへいく / 感想・レビュー
kanata
シリーズ共通のピンクは画面からなりを潜め、白い雪の舞うロシアへ。バレエにサーカス、冬のモスクワはエロイーズにはつまんない、となってしまうかと思いきや、彼女のなりの面白さを地下道で発見。そして数少ない色のある世界、クレムリン宮殿の巨大さに戸惑う。ホテル専門の工作員となり、鍵穴からほかの部屋をチェック。三輪車で氷上を駆ける。この子といたら、本当に、気が休まるときもない。まだ6歳だから言いたいことを遠慮しておくわ、に哀愁を感じさせる終わりかた。
2018/06/17
金平糖
冷戦真っ只中のモスクワにナニーと訪れる。ホテル・ナショナルは、ホテルプラザとは大違い。モスクワに「てってーてきにに存在しないのは、プライバシー」いつも、誰かに見張られ、手紙は全て開封済みだが、クレムリンもモスクワ芸術劇場も中央人形劇場もサーカスも楽しむ。バレエも踊りキャビアも飽きるほど堪能『うーん、言いたいことは、まだまだたくさん。だけどあたしは、まだ6歳。(遠慮しとくは)』作者は大スターなのでご自身の体験をもとに作ったのか?相変わらず絵が素敵♪抑えめの色調が、レーニン広場の絵にだけ赤と緑と茶色も使用。
2006/06/19
Cinejazz
おしゃまな6才の女の子エロイ-ズが、1959年のロシアを訪れた時のお話が大人向け絵本に。エロイ-ズのママはアメリカ大使と知り合いの仲、小さなミス外交官気どりでモスクワへ。心配性のおばあちゃまが、鉄道便でロールスロイスを手配してくれたので、ブリザ-ドのなかの移動もへっちゃら。ゴーリキ-通りのホテル・ナショナルでは、てって-てきに歓迎されてないムードでのお出迎え。先に着いた手紙は、み-んな開封ずみ。いつでもどこでも、誰かに見られてる。てって-てきに存在しないものは、プライバシ-。エトセトラ・エトセトラ・・・
2021/10/12
ひとみ
冷戦まっただ中のモスクワを訪問したエロイーズとナニーの滞在記。監視つきの観光、プライバシーはまるでなく、前作とは違って不気味な雰囲気の漂う一冊。でもこのままエロイーズには世界各国を旅して欲しかった。
2013/07/25
温
1959年のロシアへ、ナニーとエロイーズが訪問。「ミネラルウォーターって書いてある何か」とか「ロシアな香り」とか、表現が面白い。スパイみたいな黒ずくめの人物がずっと二人のあとをついてきていて、ページをめくるたびにどこにいるか探しながら読む。エロイーズのクールな視点が面白い。
2004/03/01
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