イッツ・オンリー・ア・トークショー (ダ・ヴィンチブックス)
イッツ・オンリー・ア・トークショー (ダ・ヴィンチブックス) / 感想・レビュー
kazi
ロフトプラスワンでおこなったトークショーを活字化したものです。私は中島らもさんのサービス精神満点な文章やトークが大好きで、この本も何回も読み返してしまう作品です。あまり喋ってないみたいやけど、らもさんの人間的な度量の広さを感じる。読み返して、「時代は変わったんだな〜」と、しみじみ実感した。この本が出版されたのが2003年だけど、中島らもみたいな怪人がラリったまま公共の電波で喋る色んな意味で“なんでもあり“な時代だったな、と。社会が色んな意味で洗練されたよね。らもはこんな偏狭な社会を良しとはしないでしょう。
2021/10/03
ぜんこう
らもさんのあとがきより「ゲストの方々の人間的素晴らしさ、加えて鮫肌文殊、大村アトムの切れのいい突っ込み、おれのイカしたディフェンス&オフェンス。五十男の小ずるいタクティクス。全員段々酔っていって、九十分後に訪れる会話のカタストロフィー。スリルとスペクタクル。まるで言葉のサーカスだ。イケてるぞ、この本は。」・・・まぁ誇張もありますけど、こんな感じ。ゲストはガンジー石原、大槻ケンヂ、室井佑月、松尾貴史、仲畑貴志、ムッシュかまやつ、野坂昭如。 ムッシュかまやつさんとは真面目に音楽を語ってて貴重でした。
2018/09/02
Yapuppy
いかれ具合を楽しむ奇書。ダメなおじさん大好きのいかれた姐さん(室井佑月)とダメな老人(野坂昭如)の回が秀逸。いかれた者同士の口喧嘩ほど面白いものは無い。尼崎出身者というとらもさんと松本人志が思い当たるが大学の友人に一人いて、喋ることは面白いが人を傷つけることを憚らない人であった。らもさんの躁病スイッチが入る部分が2か所あり、極めて興味深くできればこの目で見たかった。 ご冥福をお祈りいたします。
2013/09/04
nonpono
初めて中島らもを読んだ10代の気持ちにタイムスリップしている。誰がわたしに中島らもを教えてくれたんだろうか。なんて思いながら40代で手に取る中島らもの新宿のロフトプラスワンで行われていた公開対談がまとめられた一冊。ある時代、中島らもを中心としたサークルのようなものがあったように思える。そんな中島らもをリスペクトする人や中島らも自身がリスペクトする人々が登場す。ムッシュ、かまやつひろしを前に嬉しそうな中島らもは、素敵だ。ギターを触ったことがないわたしでもギターの話が面白い。愛を持ち語れば伝わるのだ。
2023/05/16
図書館小僧
中島らもがロフトプラスワンでやっていたトークライブの書籍化。みんながステージ上でウンコしてたパンクの時代が私の幼少期に終わっていて本当に良かった。あとがきは拘置所から。すべてが無茶苦茶。
2021/12/29
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