ロッキン・ホース・バレリーナ (ダ・ヴィンチブックス)
ロッキン・ホース・バレリーナ (ダ・ヴィンチブックス) / 感想・レビュー
ゼロ
十八歳で夏でバカだった。この一言から始まる本作品は、青春を謳歌しているバンド・野原のツアーを描いたものです。登場する人物が良くも悪くもバカで、単純で読んでいて気持ちよかった。著者が特撮などのバンド活動をしているから、ライブシーンの描写はピカイチでした。業界の闇であるバンドころがしや2年契約など毒を入れつつも、耕助と町子の恋愛模様、得山の大人子供のロックンロールと心に訴え掛けるものがありました。最後に全てが解決してしまうのはご都合主義な部分はありますが、どんなバカでも、生きていることの寛容さがありました。
2018/10/02
あまりりす
十八歳で夏でバカ!最高じゃない!バンドブーム、真っ只中に生きた私としては、どストライクな青春小説でした。オトナの本音と建前、若きバンドマンの苦悩、葛藤、煩悩…あの時代を生きたオーケンだからこそ、書けた作品ではないかと感じました。あとがきの①~③、私が当てはまるのは①ですが(!)音楽を愛する全ての人に捧げたい作品です、面白かった!
2016/06/21
林 一歩
これを読んでオセンチになるような年齢では無くなった。
2013/05/03
Te Quitor
(前にいつ読んだのか覚えていないが、)再読。ロリータとロックとバンドをごちゃ混ぜにしたような小説。勢いが凄い作品でした。まとまりがないけど、青春小説らしい感じの「猪突猛進」小説ですね。滅茶苦茶にバカ。とにかくバカ。読んでいて楽しかったです。青春って熱いですね。書き方にクセがあり、若干読み難い部分があるけど、意外と面白かったなぁ・・・。
2012/10/16
更夜
18歳の三人組パンク・ロックバンド「野原」その初の全国ライブハウスツア-についてくる追っかけの少女、町子。東京から博多まで、ロックが疾走する。私はライブハウスも追っかけも無縁のままできてしまったけれど、それでも大槻ケンヂさんの書くライブの風景は迫力。これは実際にステージに立ち続けた人でしか書けないのではないかと思います。他にも色々な要素がもりだくさんで、音楽しかない野原の3人をめぐって利権がうごめいたり、喪失と恋愛の過程があったり、ノスタルジックなロックへの思いがあったり・・・読み応えありました。
2015/05/04
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