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絶望断念福音映画: 「社会」から「世界」への架け橋 (ダ・ヴィンチブックス)

絶望断念福音映画: 「社会」から「世界」への架け橋 (ダ・ヴィンチブックス)

絶望断念福音映画: 「社会」から「世界」への架け橋 (ダ・ヴィンチブックス)

作家
宮台真司
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
発売日
2004-08-01
ISBN
9784840111300
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絶望断念福音映画: 「社会」から「世界」への架け橋 (ダ・ヴィンチブックス) / 感想・レビュー

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はすのこ

本書単体で読むのは時間の無駄。何故か。理解が出来ないからです。終わりなき日常→美しき少年→サイファ→本書の順で読むと本書の内容の7割方の理解が可能です。サイファで語った内容を映画を通して展開する各論的内容。理解の一助となるキーワードは「今後、どう生きるか」であると思う。

2016/03/11

ゆうきなかもと

「理屈でわからない、自分の理解を遥かに超えた物事があるからこそ、世界は豊かなのだ」ということを教えてくれた本。 タイトル、と言い、表紙のデザインと言い、安堵のため息を付きたくなる、雰囲気に溢れた一冊。 スマホ以前の世界はもっと不可解だったな。

2022/01/16

踊る猫

どのようにして生きて行けば生きやすくなるのかという著者の自問自答を読んでいるような気にさせられるのだが、そのあたりは著者も自覚的なのだろう。逆に言えば、著者と問題意識を共有し得ない人間(つまり、私のような別に「社会」の中でなんとなく苦しみながらでも生きて行ければ良いかと思っているボンクラ)にはピンと来ないところも多々あり、そのあたりで本書の評価は割れるのではないか。分析に関しては参考になる部分が多いが、基本的にスジを重視した批評になっているので映像美についての言及はさほど為されない。それを望むのは酷な話か

2016/09/24

Bartleby

「社会」で生きづらさを感じていた人物があることをきっかけに「社会」よりも広い「世界」に触れ、それにより脱社会化し破滅してしまったり、あるいは癒されて「社会」を生きていけるようになったりする。たとえばそんな風に、この本は「世界」や「社会」などの枠組みを使い90年代末から00年代初頭までの映画を解釈している。実存批評というものの可能性を考えることが目的の本なので、頻繁に同じ図式が使われていて、映画の面白さはそこだけではないんじゃないかとも思ったけれど、解釈のひとつの図式としては使いやすいしとても参考になった。

2014/03/14

popcorn

数年ぶりに再読しました。最初に読んだときは2割くらいしか理解できませんでしたが、今回で漸く7割は理解できた気がします。抽象度が高く、専門用語、逆説を多く含むので難解ですが、今の社会・世界を観る上でかなり有効になりそうな枠組が得られるので読んで損はないと思います。私自身この本のおかげで結構頭の中が整理できるようになったと実感しています。この本は映画を素材にして実存批評(この用語自体解り難いですね)していますが、小説などを読む際にももちろん使える枠組だと思いますので、映画をあまり観ない人にもお勧めできます。

2013/11/27

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