KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

出口のない楽園 (ダ・ヴィンチブックス)

出口のない楽園 (ダ・ヴィンチブックス)

出口のない楽園 (ダ・ヴィンチブックス)

作家
岩井志麻子
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
発売日
2004-11-01
ISBN
9784840111683
amazonで購入する

出口のない楽園 (ダ・ヴィンチブックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ピン

最近読む機会が多い岩井さん。 もっと早くから読んで置けば良かったな、面白い! 薄暗く、エグく、薄幸さが漂う色気。 とてもひんやりと心地良い読後感でした。

2019/04/16

くさてる

岩井志麻子の現代日本を舞台にした短篇は、どうしようもない人間のうめき声や暗い喘ぎのようなものが充満していて、それにこの世でない存在が揺らめくように寄り添っていて、なんとも不吉でおぞましい雰囲気が漂っている。正直言って、読者サービスが過ぎるような展開や仕掛けがあるような気もするのだけど、その世界を、こんなに平易な文章で投げ出すように描写されると、それらの僅かなほころびも含めて、恐ろしさを感じるしかない。

2012/06/08

深水

『ダ・ヴィンチ』で途中まで読んだ『夢見る冷蔵庫』が気になり手に取った。日常に潜むホラーと言うよりも日常に溶け込んでいるホラーと言った短編集。だらだらとした倦怠感があり真夏のあつい空気を吸っているような物語ばかりだった。現実と妄想と、どこからが正常なのか、読み始めた瞬間から既にその境界線がぼやける。ひたすら暗く湿った物語が連なっているかと思いきや、たまにちょっとしたサービスのように自分自身をモデルにしたキャラクターが所々に登場するのも脱力感があって楽しめた。『檸檬と炭酸と砂糖と暗闇』『隣の寂しい女』が好き。

2013/03/02

李那

『この世って、そんなんばっかりだ。この世は信じられないに、この世でいい目にあいたい。そいつのことは嫌いなのに、そいつと未来を供にしたい。自分が許せないのに、自分は楽したい。嫌悪していることなのに、気持ちいい・・・・・・・。』

2010/08/21

よね

短編9篇は、どれもゾワゾワする内容。後半の「隔離された楽園の話」は、実体験なのかなと思うほどの内容でした。「隣の淋しい女」は、いい人そうな人の闇みたいなのが怖い。「檸檬と炭酸水と砂糖と暗闇」がこの中で一番好きな物語でした。怖いんだけど、惹きつけてしまう。

2021/08/04

感想・レビューをもっと見る