三国志連作集 異郷の草
三国志連作集 異郷の草 / 感想・レビュー
陸抗
三国志の黄忠、鍾会、甘寧、孟獲、簡雍を主役にした、短編集。切り口が斬新で、黄忠の涙に驚かされ、孟獲が実は漢人だったという解釈は、新鮮だった。短い中に、その人の人生が凝縮して書かれていたので、どの人物も凄く魅力的だった。他の人物も書いて欲しい。
2019/06/21
あさひ
なかなかマイナーどころな人物像伝
2017/06/19
アイゼナハ@灯れ松明の火
黄忠・鐘会・甘寧・孟獲・簡雍を主人公にした短編集(マンガ)。個人的には黄忠の話が一番いい感じ。
2010/04/02
Rif
短編集。とても面白かった。全体的に切ない話が多かったのだけど。知らない人物の話が多くて新鮮に読めた。どの話もよかったけれど、黄忠の話が特に好きです。あとどの主人公も愛着が持てるというには話が短いけど、魅力あって著者の愛を感じる。
2011/03/30
袖崎いたる
まず、目次の後に「三国志とは」という、この作品集を読むにあたっての三国志の時代概要が書いてあるのだけど、吉川英治さんの『三国志』を読んだことがある自分としては、ものっ凄く凝縮されていてほれぼれした。黄忠の話では人生を奪う者としての時代の礎石としての強度を、鐘会の話では母からの承認の切実さを、甘寧の話では自分の命の疾しさを克服する仁義ある選択を、孟獲の話では故郷を基礎づける人倫の尊さを、簡雍の話では気の置けなさは忠義や功利に拠るのではないということを、それぞれ感想させられた。味わい深い作品集だった。絶品。
2015/03/09
感想・レビューをもっと見る