七面坂心中 (幽BOOKS)
七面坂心中 (幽BOOKS) / 感想・レビュー
散文の詞
多少癖は有りますが、比較的読みやすく何となく先に読み進めたくなる小説です。 谷中の墓地で和服姿の美しい女性と合う。 これだけでも、怪談になりそうですが、どうも話が変な方向へ進んでいくのです。 それが、あれよあれよと話が進んで、気づけば大団円。 あれ、こんな話なんだ。って感じで終わります。 万人受けではないでしょうが、思った以上に面白かったです。こういう終わり方も好きです。
2020/02/11
Ruto
図書館。第1回の『幽』怪談文学賞で長編部門優秀賞を受賞した作品。あまり怪談やホラーぽい作品には感じられなかったが、どこは不思議な感じのある作品で、その点はなかなか良かった。
2020/04/22
kai_sou@十五夜読書会
第1回『幽』怪談文学賞 長編部門優秀賞受賞作。ホラー、怪談というよりも幻想小説の色が濃い作品でした。泉鏡花氏の影響を多大に受けているのが良く分かります。分かるだけに物足りなさを感じてしまうのが正直なところ。掴み所の無い世界を広げ、酩酊感を誘う描き方は好みなのですが。文体も好みなので、勿体無いなーと思ってしまった。
2013/07/21
5〇5
あらまあ、「怪談」をこんな風に料理しましたということかしら。ちょっと前衛がかった「お芝居」を観てる感じねぇ。芝居っぽさを受け入れられるかで評価が分かれそうね。
2021/06/20
くみこ
舞台は現代なのにどこか時代がかった湿度が、怪談や怪奇譚といった味わいの不思議な作品でした。残念ながら主人公の男性に魅力を感じるのは難しいお話です。
2015/06/06
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