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山白朝子短篇集 死者のための音楽 (幽BOOKS)

山白朝子短篇集 死者のための音楽 (幽BOOKS)

山白朝子短篇集 死者のための音楽 (幽BOOKS)

作家
山白朝子
出版社
メディアファクトリー
発売日
2007-11-14
ISBN
9784840120920
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山白朝子短篇集 死者のための音楽 (幽BOOKS) / 感想・レビュー

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ちょろこ

不思議な感覚だった、一冊。単独の山白さん作品。淡々とつづられ語られる言葉はどれもこれも、たとえ残酷な描写でもスルスルと吸い込まれるように頭に入ってきた。そして頭から抜け出た言葉たちは今度はせつなさに姿を変え心の中に侵入し、じっくりと心にとどまるようなそんな不思議な感覚だった。表題作はもちろん、「鳥とファフロッキーズ現象について」は涙せずにはいられなかった。「井戸を下りる」の世界観が一番好み。静かな秋の夜長に読んだからか、余計にせつなさに包まれた気がした。

2018/10/04

七色一味

読破。【裏・怪談本】第8弾の本書は、トマト教司祭こと河瀬瑞穂さんご推薦です。乙一さんの別名義での短篇集。なんとなく乙一さんの作品となるとテンションただ下がりな私。別名義ってのがよくわからないんですけどねぇ。何のメリットがあるのか。まぁ、作者さんはこの際脇にうっちゃって…。怖い、というか…。現代モノの3編は書下しの表題作を除けばありがちな感じ。他の4編は、怖さの対象が抱えている背景が物悲しすぎて、良い感じです。

2012/09/05

keroppi

人の心の奥底から、怪異が浮かび上がってくるのか。人への愛や欲望や嫉妬や悲しみや残酷さや…それらが儚い夢となって現れて消えていく。何処かで語られている昔話のように。

2018/03/28

さっとる◎

夜がちゃんと夜なので光が尊く愛おしい。地面の穴には死体が埋まっているし穴がどこまでも深いならそれは井戸だ。旅は遠いし山には何がいるのかわからない。暗く深く険しい領域にはたくさんのヒトならざるモノがいる。そこに進んで足を踏み入れてちょっと覗いては恐ろしいとなかったことにし、あるいは魅入られ戻ってこれなくなったりする。人なんかやめちゃったほうが本当に大事なものがちゃんと大事に見えたりするのかもしれない。本当の暗さと怖さを失って、でもまだ向こう側があるって思ってる。音楽がそこから糸みたいに漏れてくるはずなんだ。

2018/02/15

あじ

倒(こ)けつ転(まろ)びつ幽界の追っ手から逃れ、生還しましたことをご報告致します。幽思に耽る幽愛短編集、youはshock!(お前はもう死んでいる…)★3.2/5

2018/03/12

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