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獣王 (幽BOOKS)

獣王 (幽BOOKS)

獣王 (幽BOOKS)

作家
黒史郎
出版社
メディアファクトリー
発売日
2007-11-28
ISBN
9784840120982
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獣王 (幽BOOKS) / 感想・レビュー

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Bugsy Malone

とある動物園、『私』は孤独な動物飼育員。『私』の目に留まったのは、動物の前で形態模写をする青い眼をした女性。何度も眺める内に『私』は異形な彼女に惹かれてゆく。中々明かされない彼女の正体に思いを馳せていると、いつしか『私』と共に彼女を愛おしく感じてしまっている私が居た。これは愛と狂気とカタストロフィを描いたとっても切ない暗黒物語。何だかとても良かったです。

2019/01/29

nico.pp1

動物に本気で擬態するキョウコにかなり興味が湧いた。キョウコの飼育を通して、動物への恐れや嫌悪感が次第に愛情へと変わっていく主人公。そこだけはイイコトなのに…献身的な世話がだんだん気味が悪くなる。狂ったような奇妙な世界観、歪な感情が、理解しきれないけど、読んでいると見入ってしまい、只々、圧倒された。

2015/05/12

ふじみどり

平山夢明プロデュースで名前だけ知っていた作家さんだったが、気になっていたそれらよりもなぜかこの本に先に手がのびた。ズーフィリアものだったらどうしようという懸念はしばらく読むうちふっとび、一安心もつかの間、いま流行の着ぐるみを着たキャラクターがなにげなく登場するアニメのような展開に戸惑う。しかし最後まで読めばその情景も優しい色合いへと移ろっている。それほど長くないのに物語の表情が度々変わり、終盤は見守るように読んだ。黒丸ゴシックも読みたい。

2012/08/23

芍薬

動物園飼育員の歪な初恋のお話。なんというか無駄にグロテスクで大概なグロさにはOKな私ですがなんだか違うぞ?と(決して描写が派手では無いのですが)モヤモヤしました。

2012/09/08

CCC

どこまで主人公を信用していいのか警戒しながら読んでいたせいか、なかなか世界観が飲み込めなかった。でも終盤の展開で納得感を得られた。これがなければ置き去りになったと思う。いろいろ腑に落ちた。まあ作品の焦点はそこじゃなくて不気味な雰囲気の方なのだろうけど……。

2020/10/10

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