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赤いヤッケの男 山の霊異記 (幽BOOKS)

赤いヤッケの男 山の霊異記 (幽BOOKS)

赤いヤッケの男 山の霊異記 (幽BOOKS)

作家
安曇潤平
出版社
メディアファクトリー
発売日
2008-02-27
ISBN
9784840121705
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赤いヤッケの男 山の霊異記 (幽BOOKS) / 感想・レビュー

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かおりんご

長い間積ん読にしていましたが、ついに読みました。めっちゃ怖い!今まで単独登山を平気で行っていたけれど、よくあの世に連れて行かれなかったなと、ラッキーだった自分にただただ感謝です。これを読んでしまうと、一人での山行きなんてもう無理です。

2014/11/06

ネムコ

山は異界であり、神が住まう場所であり、死者の国の入り口である。ならば、モノノケに出会ったり、死者と心通わせたとて何の不思議があるだろう。レトリックでな本当にそう思っているので、実話怪談に変な表現だけど、とても「地に足がついた」小品集だと感じた。「猿ぼぼ」「カラビナ」「牧美温泉」が良かった。

2017/02/28

えみ

山にまつわる怪談25連発。表紙がね、もう恐いです。著者自身の体験や山仲間から聞いた話などを集めたそう。山で亡くなられた方々の無念さが滲む霊現象は、恐いというよりどこかホロリとさせられる。でも何より一番恐いのは悪意を持って人を惑わす、もののけの様な存在かも。私自身は山には登らないが、登山をされる方なら、イニシャルで伏せられている地名も予想できてより怖さ倍増で楽しめるかも?

2016/06/07

あかつき号

表紙が怖くて、夜はひっくり返して部屋の離れた所に置いていた。山の不思議、というより怪談が多かった。それにしても、なぜ人は山に登るんだ。死者は心を残すのだろう。 ラストが哀切でいながら、心が温められるもので、ほっと本を閉じられた。

2016/12/10

星落秋風五丈原

そこに山があるから、と言ったのはイギリスの登山家ジョージ・マロリー氏。 いろいろ諸論はあれど、人が山に魅せられる理由をぴったり現すのは、やはりこの言葉ではないだろうか。 さて、魅せられるのは生きている人ばかりではない。死してもなお、山に執着する人々が、本書には数多く登場する。 語り手の年齢もシチュエーションも様々で、それぞれの語り口に特に工夫が凝らされているわけではないので、本書の魅力は素材-話そのものだ。まるでピッチャーから直球勝負を宣言された感がある。

2010/07/08

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