大島弓子が選んだ大島弓子選集 1 ミモザ館でつかまえて (MFコミックス)
大島弓子が選んだ大島弓子選集 1 ミモザ館でつかまえて (MFコミックス) / 感想・レビュー
shikashika555
*こんなこと言うとアレだが、大島弓子は神経症や統合失調症?のような症状をどうしてこんなに美しく漫画にするのだろう。 ものすごくぶっ飛んでファンタジックだけれども。 *「夏の終わりのト長調」の蔦子おばさんの怖さがなかなか身に迫る。一歩間違えば私もこうなっていたかもしれない怖さ。 *あと、作品発表当時は高校生のうちから結婚を見据えてのパートナー探しというのがよく見られたのだろうか。 大島弓子愛読者層は私より一回り近く上と考えると、そうかも。
2023/07/02
NOVE
鉄は熱いうちに、そして大島弓子は処女のうちに読むべし。大島女史の描く少女は純真で、高潔で、そのうえ狂気を孕んでる。いや、狂ってこその少女か。本書に収録された『ミモザ』『野イバラ』は超初期作ということもあり、死で締めくくらねば少女性を確立できなかった苦心が見える。ところが『F式蘭丸』で一気に洗練。以降、女史は大胆に少女を狂わせていく。なかでも『ト短調』は、少女が主人公ではなく叔母というドンデン返しを喰らう超名作。この狂気を咀嚼し成長できるのは、同じく狂気を孕んだ少女の特権だ。もう一度言う。処女なら読め!
2019/02/23
絵具巻
文京区立根津図書館で借りました。
2016/09/08
K・J@マンガ専用
ここには社会に出る前の少女がそのまま描かれていて、そのまま肯定されていて、きっとこの本を必要な人がたくさんいて、その人に届けばいいなっ、て思った。
2015/07/03
なつき
よく意味が分からないけれど、気になる存在。大島弓子さんの作品は私の中でそんな印象です。ふわふわしている実態のない切なさに、胸がきゅうと締め付けられます。切なくて悲しいけれど、読み終わったあとに少し希望が残る。「F式蘭丸」は特に大泣きでした。
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