竜岩石(りゅうがんせき)とただならぬ娘 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
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竜岩石(りゅうがんせき)とただならぬ娘 (MF文庫ダ・ヴィンチ) / 感想・レビュー
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
古来中国を舞台にしたような伝奇的な話から怪奇小説まで、怪談というよりも広い意味でファンタジーと呼べるような短編集全20話でした。「竜岩石」で第2回『幽』怪談文学賞短編部門優秀賞・受賞。この本があまり知られていないのが勿体ないです。神様に願ってようやく授かったのは手足と口のない赤ん坊で「ひょうたん息子」。遠い親戚を頼って職を探しに行く「竜岩石」。父親の妻になってくれる人を探しに来た少年の話「ただならぬ娘」が好き。「石で迷う」に『玉工乙女』に登場した黄紅の名前が出てきたのは嬉しかったです。面白かった!★★★★
2012/07/04
衛兵
怪談というよりも奇談を集めた感じの短編集。幼い頃に読んだ芥川龍之介の「鼻」「杜子春」「蜘蛛の糸」を彷彿とさせる。勧善懲悪とか教訓めいたオチがないものも多く、なかなか面白い。
2018/12/18
マサキ@灯れ松明の火
初・勝山海百合作品です☆中国風あり、日本風あり‥まさに「アジアン怪談」ですね(笑)ホラーではなく、怪談です!!淡々と描かれる20編の話!「ひょうたん息子」と「ただならぬ娘」‥いいですね☆怖いよりも不思議ですね(笑)
2012/08/19
roomy
初勝山作品。不思議な怖さの作品がつまっている短編集でした。あいた時間のちょこちょこ読みにもってこい。どのお話も良かったです。
2014/02/11
鯖
今昔物語や中国の説話集みたいな感じ。結構な割合で、オチのないものが含まれているけれども、その雑多さも含めて、人もあやかしもそういうものなんだよねえ…、という感じ。たくさん短編が入っていて楽しい。短編だとオチがなくても、そんなに気にならないんだけど、勝山さんは長編でもオチがないのが多くて、そちらはやっぱり気になる。期待感と積み上げの違いなんだろうか。
2014/08/18
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