田尻 智 ポケモンを創った男 (MF文庫 ダ・ヴィンチ み 1-1)
田尻 智 ポケモンを創った男 (MF文庫 ダ・ヴィンチ み 1-1) / 感想・レビュー
澤水月
LSD開発者ティモシー・リアリーにインタ、脳内変容への興味聞き出す。ピンクフラミンゴなどJ・ウォータース愛!パゾリーニも好きで作画の杉森氏に映像見せ嫌がられる…出自はゼビウスなど80年代ゲームの攻略・バグ都市伝説など同人ゲームフリーク、アングラ!“東京の盲腸”町田とボルチモアのサバービア(郊外都市)文化重ね鳩や鼠、ザリガニ採り昆虫採集…そう言った原風景が色濃く投影されるポケモン。ゲームで世界観変えたい!ポケGOはまさに資料画の通り街中で怪物たちと人が共存してる。オタ少年がビジネス大きくなり味わう痛み…
2016/10/20
nao1
読んだのはかなり前。ゲームボーイでポケモンを交換するというアイディアは、田尻氏が少年時代に夢中になった虫取りでの虫の交換からきているという。虫の交換ができなくなった現代の子供がポケモンの交換をするのは本能だと思う。ゲームばかりやっていると批判する前に、子どもが自由に虫を取り、友達とワクワクしながら交換できる環境があるのかどうか考えてみてほしい。ポケモンのキャラはシルエットだけでもなんのポケモンは判別できるように練られているらしい。どのキャラもとてつもなく魅力的。妖怪に負けないで(笑)
2016/01/17
緋莢
今でもシリーズの続編や派生作品が発表され、アニメも続いている「ポケットモンスター」。「ポケットモンスター」を作った中心人物である田尻智にインタビューし、その軌跡を書いています。「ゼビウス」は、『ゲームの企画書 1』で 遠藤雅伸を交えた中でも出てきていました。ゲームの話は勿論、オウムや宮崎勤事件、影響を受けたサブカルチャー、アニメ「ポケモン」で起こった事件などの話題にも触れられており、興味深かったです。この文庫版には、特別編として 『ダ・ヴィンチ』に掲載された羽海野チカとの対談も収録されています(続く
2019/11/11
nob
田尻智(ポケモンのサトシの名前の由来)のインタビュー。インベーダーにハマった田尻少年が、同人誌『ゲームフリーク』を出し、そこから如何にして『ポケモン』を開発したのか。杉森や増田、石原といった今でも活躍するゲーム開発者についての話も少し出てくる。注釈は160箇所もあり、読みにくい本だったが興味深い話ばかりだった。そこそこレトロゲームに詳しい人で無いと何を言っているのかさっぱりだと思う。でも、ポケモンという全世界で旋風を巻き起こしたゲームのメイン開発者の言葉はゲーマーなら是非1度は読んでおくべきだと思った。
2017/10/01
かつばやし
田尻智へのインタビューを通して、ポケモンがどう生まれてきたのかを探る一冊。ゲームマニアの田尻少年がインベーダーゲームの攻略法などの複写コピーをホチキスで留めただけの同人誌である「ゲームフリーク」。これがポケモンを生みだした原点だった。ゲームを作る上で様々な経験があった方がいいと田尻は語っており、ポケモンは田尻自身の少年時代の経験を色濃く反映しているゲームになっている。田尻という人間の奥深さ、小学生時代自分が熱中したポケモンの制作の裏側がわかり、非常に面白かった。巻末にあるポケモン初期企画書もまた楽しい。
2012/04/27
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