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モサ (ダ・ヴィンチブックス)

モサ (ダ・ヴィンチブックス)

モサ (ダ・ヴィンチブックス)

作家
山崎ナオコーラ
荒井良二
出版社
メディアファクトリー
発売日
2009-06-17
ISBN
9784840128193
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モサ (ダ・ヴィンチブックス) / 感想・レビュー

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pino

「親が子を、無条件で愛すと思ったら、大間違い」の一文にグサリときた。遠慮のないナオコーラさんの表現は好きだなと思う。モサの14歳の反発心が我が身と重なると苦いし、こっぱずかしい。家族はデリカシーが無い。世間は嘘と偽善に満ちている。そんなモサのとんがった気持ちを静かに見守るホシヨミさん。この人の存在は大きい。天文台での出来事に目頭が熱くなった。後半は読み返すうちモヤッとした。カルガリ一族の寿命は80年。急がなくても。って野暮ったいですね。『雪』が効果的に使われていて嬉しい。ナオコーラさんの他の作品も読みたい

2013/10/10

ひらちゃん

ファンタジー?児童書?そんなことはどうでもよくなっちゃう。14歳でニートでもやもやをいっぱい抱えてる。モサ。本当は家族が大好きで家族もモサが大好きで。枠にはまらなくたっていいじゃない。見守ってるよ。いいんだよ。すっと心の中に収まってしまった。ちょっと油断してたかもしれない。良本でした。

2017/02/15

ぶんこ

14歳のモヤモヤが描かれていて、モサの自分では制御できない気持ち、辛さがよく現れていました。家にも学校にも居場所の無い辛さ。ホシヨミさんがいて、天文台があって本当に良かった。モサには優しい友のハリ君も居る。そして宇宙から落ちてきた女の子も居る。そんな事に気付いたモサ。お父さんもお母さんも妹も、本当は大好きななんだ。

2017/01/30

emi

センシティブで、まだ自分のことがわからない。14歳、カルガリ族、ニートのモサ。ファンタジー要素と思春期のややこしさを混ぜ合わせた一冊。荒井良二さんのビビッドなイラストが満載で、ストーリーは少々唐突ながらも、言葉の可能性を探っているようなお話でした。10代の倒錯する時期の描写が細かくて、うんあの頃というのはこういうことを思い悩んでたんだなと感じられます。嫌いが好きと同じ範囲にあるなんて気づきもしないで、闇雲に周りが嫌に思えて、勝手に孤独になったふりをして…でも感受性は一番強くて、ひどく瑞々しい。愛らしいね。

2017/01/08

アクビちゃん@新潮部😻

【図書館】先日、読んだ「美しい距離」が、とても良かったので山崎ナオコーラさんに興味をもちました。そして、この本は大好きな荒井良二さんの絵だなんて(✪▽✪)モサは、カルガリ家の長男14歳。ニートで、男の子なのにスカート履いてます。感受性が豊かだと生きにくい世の中なのは、カルガリも一緒の様です。いいタイミングで荒井良二さんのイラストが入ってきて、絵本の様な1冊です。

2017/02/03

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