日出処の天子 〈完全版〉/第3巻(全7巻) (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)
日出処の天子 〈完全版〉/第3巻(全7巻) (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ) / 感想・レビュー
ぐうぐう
完全版で再読。「しかしなぜこうもわたしは このお方に引きつけられるのだろう…」恋にウブなために毛人は厩戸皇子に惹かれる気持ちを恋情とはまだ気付かず、反面、厩戸は毛人の想い人・布都姫にあからさまな嫉妬を表す。『日出処の天子』は若き聖徳太子を描いた歴史漫画の側面を持つが、二人の恋の機微をあくまで少女漫画的描写によって表現していく。そのギャップがいい。大ヒットとなるわけだ。
2016/10/16
南北
射礼で「これより先の望みすべてかなうなら、この矢よ当たれ!」と宣言して見事に的中させる厩戸皇子がカッコイイ。でも毛人が物部氏の布都姫に惹かれているのを知って嫉妬するところもいいと思う。崇峻天皇が徐々に追い込まれていく様子を見ると命運も尽きてきたかなと思う。最後は女装して布都姫に近づく厩戸皇子の怪しさが高まったところで終わるが、次巻も気になるところだ。
2022/01/03
さゆ
ようやく3巻を購入。これは高いということもあるけれど、ゆっくりと楽しみながら集めていきたいから。だから大人買いはしないの。王子が不憫。毛人の気持ちが王子に向かなくなっているのを感じている王子。毛人って、もう少し繊細かと思っていたんだけど、そうでもないのかな。この巻は王子と毛人がすれ違っているようで、ちょっともやもやする。
2012/01/26
kagetrasama-aoi(葵・橘)
五人目の舞姫事件!そして射礼!王子の「これより先の我が望みすべてかなうなら、この矢よ当たれ!」の台詞、的中させたのに、一番の望みはかなえられないんですよね(グスン)。そしていよいよ布都姫登場、この女が、王子、毛人、そして刀自古郎女に不幸をもたらす……。憎い!でも積極的に何か悪いことしたわけじゃないんです、存在自体が悪という!東の美奈子、西のフッツーですよ(苦笑)。王子の不安定さ、毛人の鈍感さも読みどころ!そして刀自古も大姫もそしてフッツーも当時の女性の苦しみ哀しみを体現していて胸が痛くなります。
2018/10/05
コリエル
毛人が絡んだときの王子の行動力ヤバい怖い。彼の鈍感さのせいで王子といい刀自子といいみんな拗らせていく…そして、本編にあまり関わり合いのなさそうな調子麿呂のエピソードは、史書に書かれたもので挿入したとかそういうことなのかな。
2021/12/12
感想・レビューをもっと見る